平日なので松本行きの発車時刻が土休日より5分早いこともちゃんとチェックして、蒲田から出かけます。

突然ですが。
東京駅の「中央線」の案内板に、総武線と違って「(快速)」がついていないのはなぜでしょう?

その答えがこれですね。早朝・深夜にはE233系が各駅停車として走るので、「(快速)」と書くわけにいかないんです。
一方、総武線にはこのような運用はないので、初めから「総武線(快速)」と掲示しています。

毎日普通に何本も運転されているわけですが、この時間帯に使わない人にとってはレアといえばレアです。
快速線を走っていると、各駅停車しか止まらない駅にはホームがないため止まれません。
御茶ノ水で上手い具合に方向別複々線になるので、この先のポイントで緩行線に転線します。御茶ノ水のあの地形にこの構造をしっかり作った設計者の人は偉いなと思います。
三鷹まで緩行線を走ると、あとはそのまま走ればいつもの線路に戻れます。そして日中同様高尾方面へ…という流れですね。

なんで横浜線経由で行かなかったのかって?
そりゃあれですよ、ちょっとでも危ないものを避けようっていう。防衛本能的な。

八王子始発の松本行きに乗り換えます。115系に乗ることで、「中央線」が「中央本線」になるこの感覚がいいですね。
八王子から松本まで188kmを各駅停車で、4時間弱かけて走ります。山陽本線の広島地区などには及びませんが、首都圏発の列車としてはかなりのロングラン列車と言えそうです。

盆地を見下ろす車窓はハッとするものがあります。
とか言いつつ、かなりウトウトしていたのは秘密。
東京から名古屋までは東海道本線と中央本線の2つのルートがあります。
海を楽しむなら東海道、山を楽しむなら中央。お互いこの先で合流するとはとても思えないほど、全く違う車窓を味わうことができます。
大きな地図で見る
岡谷から塩尻へは、辰野経由の旧線と、みどり湖経由の新線の2本に分かれます。
地図の通り、岡谷-塩尻の距離が新旧で大きく違います。旧線はかなりの大回りをして27.7kmのところ、新線はわずか11.7kmで突っ切ります。
土木技術の進歩もさることながら、そもそも旧線のルート選定に政治力が大きく関係していたという話も…。
ただ実際問題として、開通を急ぐ以上、無理なことはしないのが当然であったことは十分に考慮して語る必要がありそうです。

今乗っている列車は新線を経由し、塩尻へスピーディに向かいます。

トンネルを突っ切るおかげで、岡谷からわずか10分で塩尻に到着しました。あゝ技術の尊さよ。

東京(戸籍上は神田あるいは新宿)からここまでがいわゆる「中央東線」であり、JR東日本の管轄です。
反対に、ここから名古屋方面がいわゆる「中央西線」となり、JR東海の管轄に変わります。
路線名は同じ「中央本線」ながら、両者を通して利用するには塩尻でスイッチバックするか、短絡線を通過して塩尻駅自体を通らずに進むほかなく、事実上塩尻を境に完全に分断されています。
この列車はここから篠ノ井線に直通し、松本まで行きます。

10:17。八王子から4時間弱かけて、松本に到着しました。

結構腰にきますねw 山陽本線の115系は背もたれが斜めの転換クロスシートになっているので幾分楽ですが、ここは背もたれが直角のボックスシートなので辛かったw
まぁ、「ボックス」とはそういうもんだ。
この車両はこのまま折り返して高尾まで戻るというのですから、本当にお疲れさまです。
また松本といえば、「上野おばさん」こと沢田敏子さんによる、独特な調子の放送が有名ですね。私もYouTubeで聴いて以来お気に入りの放送です。
松本では乗り継ぐ列車まで30分ほど時間があります。
ちょっと改札を出てみましょうか。

気温2℃。年明け前の北陸旅行でもここまで冷えたところはなかったはずですw
でも空はよく澄んできれいですね。
残念ながら松本城に行くほどの時間的余裕はなかったので、「松本土産といえばここ!」らしい開運堂で「岳都三昧」をゲットして、駅に戻ります。

西口(アルプス口)方面を見ると、北アルプスの美しい山並みが視界いっぱいに広がって綺麗でした(´ω`)
山があってこそ、日本の風景も締まるというものです。でもこの3,000mクラスの山々はまた独自の美しさを持っていますよね。
…って、冷静に考えたらつい1ヶ月前はこの山の向こう側で満喫してたんですねww
次回は長野方面に北上し、飯山線に入ります。
(②へ続く)
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