新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

から)

お待たせしました。いよいよ飯山線です。

飯山線は豊野(実質長野)から越後川口を結ぶ路線で、東京から日帰りで走破できる路線の一つです。
新幹線経由の観光客が多いためか、長野~戸狩野沢温泉の区間運転が多く、全線走破チャンスは1日6~7本のようです。ちょっと少ない。

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長野12:32発の越後川口行きに乗り込みます。

するとこれがかなりの乗車率。
キハ110も良かったり悪かったりで、2+1の固定クロスシートとロングシートがあるセミクロスなわけですが、クロスは全部埋まっていました。

正確には、1列のクロスシートはだいたい向かい側にリュックが座ってるパターンね。
この1列クロスシートを俗に「お見合い席」と言うらしいですが、よく言ったもので、確かに見知らぬ人とあの席っていうのは窮屈ではありますけどね。


なんとなく空いていたロングシートになんとなく腰掛けました。

自動放送の合間に、運転士さんが主要駅の到着時刻案内を放送していました。
それだけならよくありますが、この運転士さんは2時間半後の十日町までホーム上に自販機がないこと、進行方向右手に千曲川の美しい車窓が見えることまで案内してくれました。
特に観光列車でもない普通列車でしたが、こういうちょっとした一つの肉声放送が、旅行者にとっての印象をワンランク良くするものだなと実感しました。

結局次駅案内なら機械でもできるわけで(実際そうなっている)、この運転士さんのように乗客の様子を見て有機的な工夫をするというのは、他でもぜひ積極的にやってほしいですね。



飯山線の車窓はとても独特でした。

川に沿って走る路線というのは、基本山肌に張り付いて、「山だ!川だ!」という、もうその2つメインの車窓になるパターンが多いと思うんですが、飯山線の場合は山と川の間に盆地が挟まるんですね。
結果、景色がとても開放的で雄大なものになって、これに雪が合わさるともうめちゃくちゃ綺麗なんですよ。

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ロングシートだとどうしても写真に収めるのが難しいですが、この一部を切り取ったものでもその美しさが分かっていただけるかと思います。

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家々のすき間から俄然工事現場が見えてきました。
ここが北陸新幹線飯山駅の建設地ですね。長野の次の駅になります。
飯山線の飯山駅は数百メートル離れているため、北陸新幹線延伸開業時にホームをずらす予定です。

そういえば信越本線長野-妙高高原はしなの鉄道が引き継ぐことが決まりましたが、信越本線は3つに分断されるという前代未聞の事態に…w

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その後も、列車は雪深いところをどんどん進んでいきます。雪かきするのも一苦労だろうなぁ。



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さてさて、飯山線の中で私が下車駅に選んだのはここ、上境駅です。戸狩野沢温泉の1駅先ですね。

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レール以外真っ白ですw

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乗車人員は1日約20人だそうで。確実に3分の1はお互い知り合いだと思う(


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果たしてどこまでが本当に積もった雪でどこからが除雪で上げられた部分なのかよく分からないまま、駅前の県道を5分ほど歩きます。
「何言ってんだこのてっぺんまで積もったんだよ」って言われてもおかしくないような場所なんでしょうけどね。



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そしてたどり着いたのが温泉施設「いいやま湯滝温泉」です。
1992年に出来たという比較的新しい施設ですが、もちろん天然温泉です。

男湯は公式ページの写真の通りの所でした。女湯はまた違ったりするのかな?

内湯からは千曲川と山々を眺めながら、ゆっくり温まることができます。
露天風呂からは川は直接見えませんが、冬はひんやりした空気と熱いお湯がちょうどいい頭寒足熱になりますw
ちなみに内湯と露天風呂をつなぐ本来の屋外通路はあんまり積雪がすごいんで冬季閉鎖らしいw どんな環境なんだまったく。

気持ちよかったので結局内・外30分ずつぐらい浸かっていました。


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お昼をここまで食べていなかったのはここでいただくためです。
満を持していただいたのは肉うどん!

親に話をしたら「肉うどんに豚使うと?」って、「そこかよ!」みたいな。言われてみれば東は豚で西は牛というイメージは確かにありますけども。

「みゆきポーク」と呼ばれる、長野県北部で育てられたブランド豚を使っているそうです。
みゆきちゃんいただきまーす(DANGER)

…うん、美味しい!
まず肉がふわっと柔らかいですし、なによりメニューでも推しているように脂の乗りが全然違う。
私みたいな細かいこと気にせずいただいてる(おい)人間にもはっきり違いが分かるほどです。ぜひご賞味あれ。


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ちゃんと小皿で野沢菜漬けが出てきたのが面白かったw この辺りが発祥ですもんね。

2階には畳の大広間もあってゆっくり寝転がれました。極楽極楽。


しかし寝てしまえば帰れなくなってしまうので睡魔がやってくる前にどうにか起き上がって出ます。や~気持ちよかった。

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再び越後川口行きに乗り込み、越後川口へ向かいます。

次第に景色も見えなくなってきて、あとは7時間かけて東京へ帰るだけです。

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新潟県との県境の手前にある森宮野原駅は、「日本最高積雪地点」の記念標柱が立てられています。
その記録は、1945年2月12日に観測された7m85cm。



は!?ななめーとるはちじゅーごせんち!?
あの柱のてっぺんって、相当ですよ。行くと分かりますけど。下の部分にたまってるあの高さも大概なのに、あの柱のてっぺんって地球じゃないですよ(失礼

ともかく、世界でもトップクラスの豪雪地帯であることはうなずけます。

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うへえぇ~っ(小並)



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17:59、上境から1時間40分で、終点の越後川口に到着しました。飯山線完乗!

雪がひどくなってきました。空気もキンキンです。

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折り返し待ちのキハ110のエンジン音と、スプリンクラーが線路に水を撒く音がただただ響いています。
DMC-FZ7は高感度モードに設定することでISO1600まで上げることができますが、ノイズが少ない代わり結構甘々になるのであまり乱用しないように気をつけています。



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乗り継いだ水上行き車内から。ここはどこでしょう?


正解は土合駅上りホームです。上りホームはこのようにごくごく普通なんですが、下りは…ねw



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水上まで戻ってきました。

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115系から115系へ乗り継ぎます。これも「いつまでもあると思うな」だと思います。



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新前橋で前橋からの上野行きに乗り継いで上野、京浜東北線で蒲田と乗り継ぎ、日付が変わるか変わらないかぐらいの時刻に無事帰宅しました。


18きっぷ5回分を全て使い切ったので、気が向いたら後で得した額を計算してみようと思います。

5回分全部雪が見える地域だったっていうのが面白かったですね。
次にこうやって旅ができるのは何シーズン後かな?
長期休みの時期にはちょっとだけなら旅ができるかもしれません。

中央西線や大糸線、飯田線で本州を貫く旅もまだまだいくつかやれそうですね。そういうことも意識して乗りつぶしていけたらいいな。

(終)
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