「甲斐黄金村・湯之奥金山博物館」というド直球なネーミングの施設にホイホイやってきました。黄金村ですよ黄金村。
だからと言って別に一儲けしてやろうという腹があるわけではないです。断じて。はい。
「金山」というからには千と千尋ばりに山奥まで車を走らせるのかと思いきや、
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この通り超・駅
もちろん金山自体はもっと山奥です。この博物館は山のふもとの便利な場所に建っているということ。
湯之奥金山は戦国時代の頃に採掘が始まった金山で、江戸時代前半には実質的に閉山してしまうのですが、国内の他の金山に比べ歴史が古く、日本の金山の歴史の黎明期を知る手がかりとしても学術的価値が高い遺跡なんだそうです。
目指すは石見銀山に続く世界遺産登録といったところでしょうか。
遺産というのは俗化した途端に価値が下がってしまうものですから、じわりじわりと存在が知られてほしい、そんなスポットです。
ここの目玉は何と言っても砂金採り!
室内に設置された川を模した水槽で、お手軽に砂金採りを体験できます。採った砂金は持ち帰れるのがミソ。
体験時間は30分で、大人600円。
2013年5月現在、金の買取価格は概ね4,800円/g前後で推移しているので、0.125グラム採取すれば元が取れる計算になります。
1粒どれくらいなのか後で調べてみると、ここの砂金は1粒おおよそ0.01グラム強のようです。ということは12~13粒が元取りライン。
果たしてそんなに採れるのか。職員さん曰く、「初心者は5粒採れれば上出来」とのことでした。
まぁ、別に売ったり儲けたりする気はさらさらないですし、楽しんでいきましょう。
ここで体験する砂金採りの手法は至って簡単です。手法自体は。
よく、コップに敷き詰めた砂の上のビー玉がピンポン玉に変わる、という手品を理科の実験でやったりしますが、あの原理です。

金というのは密度が非常に高いので、砂利ごと皿にすくってから揺すってやると、砂金は砂利の下へ下へと沈んでいきます。

水面で皿を左右に10回程度揺すった後、大きな円を3周描いて、上の方の砂利を落としていきます。この作業をひたすら繰り返します。

ブレていますが、指先の小さな小さな黄金の輝きが分かるでしょうか。
もちろん、砂利をふるい落としても砂金が全くないこともザラです。1粒でも残っていたらそれはもう、元取りがどうとか忘れるほど嬉しいですよw

(写真右のテ ン シ ョ ン 上 が っ てるのが私。ブログ開設から2年半にしておそらく初「体出し」です。)
ね?手法自体は簡単なんですよ。
でもずーーーーーーっと↑の姿勢ですからね。若いと思っていたのに腰がかなりの悲鳴を上げています。
それでもなお砂利の海に立ち向かうザマは、とってもがめつい人みたいでお恥ずかしい。

小さなプラスチック瓶に水を張り、砂金を回収します。
先述の通り密度の高い金は、瓶を振ると「チリッチリッ」というはっきりした音を出します。これがまた充実感を呼んで楽しい。
腰にむち打って闘うこと30分、戦果は7粒でした。「初心者としては上出来で賞」獲得だよ!やったね!
やっぱり砂金採りって何かあるんでしょうね、「常連さん」だという人が明らかに「何かが違う」手つきで淡々と回収していた姿に驚愕しました。
ちなみに、今回は常時開催の砂金採り体験で、平和なものでしたが、毎年夏休みには砂金掘り「大会」が開かれ、これはもう完全にスポーツらしいです。興味のある方はぜひ調べてみてください。
(⑦へつづく)
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