新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

※2016年2月28日更新
★紛らわしい区間に注意①(タダじゃぁ乗れない編)★

18きっぷがごく一部の例外を除き、JRにしか通用しないきっぷであることは何度も解説した通りです。

しかしながら全国には、果たしてJRなのか、18きっぷが通用するのか紛らわしい区間がいくつかあるのも事実です。

そこで、即座には判断しづらい、代表的な区間をいくつか取り上げてみたいと思います。


1.りんかい線(乗れません!)

なぜか乗れると思っている人が多い路線。特に首都圏以外に住んでいて、「コミケ行くのに使おう」とかいう方は注意。

りんかい線はJRではありません。「東京臨海高速鉄道」という別会社の路線です。

時刻表さえ見れば、JRではないのは一目瞭然です。しっかり確認しましょう。


2.快速「みえ」(途中の区間に注意!)

JR東海が名古屋-鳥羽で運転している快速。ライバルの近鉄に対抗するために走らせている列車です。
指定席がついており、指定席券をゲットすれば確実に座れます。(自由席もついているので、指定席券は必須ではありません。)

特急料金不要で、利用者にとって便利…のはずが、18きっぷユーザーにとってはちょいとくせ者です。


この「みえ」、名古屋から関西本線を走り、途中で路線が変わって、終点の鳥羽は参宮線の駅。一見何の変哲もないJRの普通列車ですが…。

名古屋から鳥羽まで乗り通すと、なぜか18きっぷとは別に、しめて510円を車掌さんに取られてしまうのです。えっ、ここ自由席だよ???

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実はこの列車、途中で「伊勢鉄道」という別会社の路線をコッソリ通っているんです。

理由は簡単で、ここを通ればショートカットになるから。
もともと伊勢鉄道は国鉄の路線で、全国各地から国鉄のたくさんの列車が乗り入れていました。
1987年に国鉄から切り離されましたが、路線の規格が良く、今でもJRの列車がショートカットに利用しているのです。

で、名古屋から乗っていると、JRと伊勢鉄道が分岐する河原田を通過するので、(もちろん案内はしていますが)コッソリ通るイメージになるわけ。

伊勢鉄道の河原田-津の運賃が510円。18きっぷと別に取られる金額の正体はこれでした。


伊勢鉄道を通る分の運賃というだけの話なので、伊勢鉄道の区間を通らずに降りる場合(名古屋-四日市など)は、もちろん別運賃は必要ありません。


3.盛岡⇔花輪線/長野⇔飯山線(途中の区間に注意!)

ここは路線図を見れば簡単に分かるのでサラッと。

盛岡から花輪線方面に行きたい場合。

1本で行ける列車が運転されてはいますが、盛岡-好摩は「IGRいわて銀河鉄道」という別会社の路線です。

八戸線や大湊線と違って、花輪線は孤立路線ではないため、特例の類が一切ありません。
よって、どうあがいても盛岡-好摩の運賃650円は必ず支払わないと、先に進めません。

田沢湖線に折れて秋田の方から攻めればずっとJRで行けますが、結構な時間を棒に振ります。「お金で時間を買う」と考えるほうが賢明です。


盛岡からIGRいわて銀河鉄道・花輪線・奥羽本線経由で青森に行くルートは、18きっぷユーザーにとっては盛岡~青森の重要なルートの一つとして一般化しています。


同様のケースで、長野⇔飯山線方面も注意が必要です。

長野を発着する飯山線の列車が通る区間のうち、長野-豊野はJRではなく、しなの鉄道北しなの線になります。
また、飯山線も反対側の越後川口でJR上越線につながっているため、特例がありません。

したがって、長野から飯山線方面へ向かう場合、長野-豊野の運賃250円を別に支払う必要があります。


4.若井-窪川(1駅だけJRじゃない!)

若井は予土線の終点。窪川は土讃線の終点です。

どういうわけかつながってるんだなこれが。

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はい、この1区間はJRではなく、「土佐くろしお鉄道」という別会社の路線です。

やはりかつてはJRの路線でして、「中村線」と言いました(路線名は今でも「中村線」です)。
1988年にJRから切り離された結果、四国のJR線の「輪っか」は切れた状態になってしまいました。

しかし、予土線も土讃線も別に孤立していないので、特例の類は一切ありません。

予土線の普通列車がしれっと乗り入れるため(しかもたった1駅なので)、時刻表を注意深く読まないと乗り入れであることに気付かないかもしれません。
この区間を通る場合は、18きっぷとは別に若井-窪川の運賃210円を支払います。


代表的なのはこんなもんでしょうか。他にもあればコメントください。
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