
尻餅ついて「立てぬ」が訛って「立野」って…いやいやいや。冗談みたいな言い伝えですけど、ほんとですかね?
ということで立野まで戻り、豊肥本線の乗り鉄を再開します。

立野といえば、巨大なスイッチバックで知られる駅です。
最初の写真の駅名標では、左に瀬田(熊本方面)、右に赤水(大分方面)と書かれていますが、向かって右には南阿蘇鉄道があるだけで、実際には豊肥本線はどちらの方面も向かって左に発車します。
昨年行った姨捨は、行き違いのために残ってるのかな~ぐらいのスイッチバックでしたが、ここのスイッチバックは規模がめちゃくちゃでかいです。
短絡?無理無理無理。Z型スイッチバックとして国内最大規模です。
それでは立野発車からスイッチバックを完了するまでの動画をご覧ください。
再生時間の長さが規模を物語ってるのだ!わはは!
2分以上走らないと上の線路が見えてこないというスケールのでかさ。
0:10 発車。絶賛スイッチバック開始です。
2:57 上端に到達し、停止。運転士さんが反対側の運転席へ移動します。私も逆側の席へせっせと移動w
4:30 大分方向へ発車。スイッチバック完了!この後登ってきた線路が見え、本当に大きいことが実感できます。
当然ながら短絡線なんて代物は設けられるはずもなく、特急「九州横断特急」も普通列車と同じようにスイッチバックを行います。
「九州横断特急」は特急としては珍しく、通常はワンマン運転で、やはり運転士さんがせっせと移動してスイッチバックをこなします。
多客期には車掌さんが乗務することがあり、この場合は運転士さんは移動せず、車掌さんと連携して推進運転を行うようです。


無事に難所を越えた列車は、阿蘇の中へ中へとひた走ります。
左を見れば外輪山、右を見れば阿蘇五岳。さぁ、カルデラを全身で感じましょう。みたいな。

立野から約40分で、宮地に到着しました。全列車が停車する要所です。
さぁ次の列車までちょっと観光をしようというわけですが、宮地周辺に限らず、阿蘇観光というのはどうしても車利用が主流になっており、駅から徒歩でぶらぶらできる観光地は非常に限られてしまうのが実情です。
まぁものは言いようで、鉄道旅行者の間で特に定番化する場所というのがあるわけです。

宮地ではここ、阿蘇神社がそれにあたるでしょう。宮地駅から1kmちょい、徒歩約15分です。
駅前の道路から道なりに入ってみたがはて、何かが足りない。そうだ、参道はどこにあるのか。
実は阿蘇神社は、参道が横向きという珍しい神社なんだそうです。

なるほど、これが参道なんですね。また一つ先入観を捨てられたね。やったね。

阿蘇神社は、神武天皇の孫と伝えられ、阿蘇の国をつくったと言われる健磐龍命をはじめとする12の神様を祀る神社です。
この人、阿蘇山がたたえていた湖の水を抜いて田畑を作ろうとしたんです。
で、山の端を蹴って穴開けたんですけど、そのときうっかり尻餅つい……って。

「立てぬ」言ったのこの人やーーーー!!!
はたして、ここに雄大なる阿蘇誕生秘話が完結するわけです。イイハナシカナー?
(つづく)
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