新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

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阿蘇神社参拝を終え、宮地駅に戻ってきました。

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駅舎内には、豊肥本線災害復旧資料館が開設されています。

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宮地付近は、1990年、2012年と、豪雨によって繰り返し不通に追い込まれてきた区間です。
この資料館では、被災から復旧への道のりが詳細に記録された資料を閲覧することができます。

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このモニュメントは、2012年7月の九州北部豪雨により、宮地-波野間にある坂の上トンネルの熊本側で流出していたレールと、大分側で崩落していたコンクリートブロックから作られたもので、自然の猛威を後世に伝えると同時に、「熊本・大分を繋いで九州を元気にする」という決意が込められています。
不通区間は地道な作業の結果、1年をかけて2013年8月に見事復旧を果たしました。
鉄路を守った方々に感謝感謝。

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18きっぱーにとって、宮地-豊後竹田は九州屈指の難所となっています。
普通列車は1日わずか5本。これは、熊本と大分の県境にあたる山奥を抜けるため、人の往来が少ないことが原因と思われます。

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豊後竹田行きの普通列車の前に、特急「九州横断特急」が入線してきました。
何か他に愛称があるわけではなく、「九州横断特急」という列車名なのです。そんなわけで【特急「九州横断特急」】なんつー変な書き方をしないといけないわけですがw まさに真っ向勝負という感じ。
ちなみに英語名はローマ字ではなく、「Trans-Kyushu Limited Express」という意訳した名称が使われています。

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そうそう、駅からはこんな風に阿蘇五岳を望むことができます。訪問時は雪をかぶっていて、「火の国」のイメージとはまた違った表情を見ることができました。

あと、上の写真に写っている「STEAM LOCOMOTIVE」と書かれた転車台も、ここの見どころの一つです。
現在は使われていないようですが、2005年まで走っていた「SLあそBOY」(懐かしい!ついに乗れずじまいでした)を牽引していた58654号機は、この転車台で方向転換をして熊本へ向かっていたそうですよ。


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さて、まさに満を持して豊後竹田行きが入ってきました。13時台の列車でありながら、始発から2本目という衝撃の事実。
車両はキハ220です。何と言っても巨大な行先表示器が目を引きますねw バス用のものを流用しているとかなんとか。

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なるほど、確かにバスそのものですわ。


では乗り込みます。
広大な阿蘇カルデラはちょうど宮地までで終わり、列車は熊本県から大分県へ抜けます。

この区間では、真新しい路盤が復旧の証として車内からところどころに見えます。

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1つ目の波野駅は、山とは無縁の「波」という字を含みながら、九州で最も標高の高い駅(754m)です。
しかし残念ながら、本当に山奥であるため、眼下に景色を見下ろせるわけではありません。

そしていつものように14時前後のとてつもなく眠い時間帯になり、開けぬ車窓とあいまってウトウト…。
ブログを書くときに何も書けなくて困るというオチつき。

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気がつくと県境を越え、列車は終点の豊後竹田に差し掛かりました。
難所を越えて、ほっと一安心ですね。

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実は豊後竹田にはちょっとした思い入れがありまして。
小学校の学芸会で、ここ竹田市出身の瀧廉太郎の物語をやったんです。
豊後竹田駅の到着メロディとして、瀧の代表作「荒城の月」がホームに流れることに劇中で触れてたんですよね。

これは聴かないとなと思いつつ、5年以上経って訪問することになったわけです。
確かに流れてきました「荒城の月」。しかし合唱バージョンとは思わなかったw

私はPHSで録音しただけなのでアップするか未定ですが、まぁ映像で投稿されてる方のはYouTubeで探していただくとして。


瀧の生涯を学んだ身として解説する責任がある(気がする)ので触れておくと、このメロディのミソは『春高楼の花の宴』の『ん』の部分です。
人によっては、この部分に何となく違和感を覚えるはずです。

現在、一般的により広く知られているのは、実は山田耕筰によって編曲されたバージョンで、『ん』が瀧のオリジナル版より半音低いのです。
私は学芸会でオリジナル版を歌ったこともあり、むしろオリジナル版のほうが耳になじむのですが、なぜ半音低いバージョンのほうが浸透したのでしょうか?

ここの到着メロディでは瀧にちなみ、ちゃんとオリジナル版の音程で歌われているのが分かります。ぜひ、この部分にちょっとだけ注意して聴いてみてください。

こうなると岡城にも行きたくなりますが、先の行程を優先してパス。今度ゆっくりね。


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豊肥本線の列車はこれで最後の乗り換えです。大分行きに乗り換えます。
ここでも何となくボーっとしてしまい、写真は少なめ…。

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菅尾で見つけた「ななつ星」ポスター。
他にも沿線の各駅ではところどころに「ななつ星」関連のアイテムがありました。

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豊後竹田からさらに1時間強で、ついに日豊本線の線路が見えてきました。
九州を横断してきた実感がじわじわ湧いてくる瞬間です。


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15:15、ついに大分に到着!豊肥本線を完乗しました。
高架化完了してからは初訪問ですね。ホームの下の階がものすごく綺麗になったという噂を聞いたので、次回見てみたい次第。

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絶対に間に合わないだろうと思っていた久大本線への1分乗り換えが、幸運にも対面乗り換えだったため成功し、ちょっと上機嫌w
由布院行きに乗車し、久大本線に入ります。

(つづく)
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