新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

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仙石線への乗り換え時間に少し余裕があったので、時間つぶしついでに起点のあおば通駅まで歩いてきました。
仙台市営地下鉄の仙台駅との乗り換えを考慮して建設された経緯もあり、JR仙台駅から歩いて10分もかからずにたどり着けます。
裏を返せば、地下鉄の仙台駅がJR仙台駅から微妙に離れていることを意味するわけですが、地下鉄の建設というのは通りの真下のほうが都合が良いわけで、これは仕方のないこと。

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首都圏ではここ数年で急速に乗る機会が減ってきた205系がお出迎え。
仙台エリアでも仙石線に行けば気軽に205系に乗れる、とも言えるし、周りのJR線が交流電化ばかりなので、仙台エリアでもここでしか乗れない、という言い方もできます。


ここで仙石線のおさらい。
文字通り仙台(あおば通)と石巻を結ぶ路線で、営業キロは現時点では50.2kmとされています。
ただし、2011年の東日本大震災により甚大な被害を受けた区間を含み、あおば通口の列車は途中の高城町までで折り返している状態です。

昔から沿線人口が多く、あおば通口では日中でも毎時4~6本という高頻度運転が行われており、205系が行き交うことも相まって、首都圏近郊のような雰囲気です。


では早速乗車しましょう。
あおば通を出ると、陸前原ノ町までは地下トンネルを走ります。まさに市内の地下鉄に乗っているような感覚ですね。
地上に出た後も、こまめに駅に停車して乗客を入れ替えていきます。

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高架駅の多賀城を出たところで、多賀城市街の写真を1枚。
住宅が密集していて、仙石線の利用者人口が多いことをうかがわせる街並みです。ちなみに快速だと仙台から多賀城までノンストップです。


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本塩釜を出ると、目の前に海が一気に広がりました。仙台塩釜港ですね。

ちなみに、駅名などには「塩釜」の表記が使われていますが、ここの市名は正式には「塩竈」という、めちゃくちゃ難しい字が使われています。
「竈」は「かまど」の字ですね。常用漢字ではなく、漢検準1級相当。
もちろん、民間の日常生活では「塩釜市」という慣用表記も許容されているようです。

せっかくなので、「『塩竈』が書けない!」とお困りの旅好きの皆さま、あるいは塩竈に知り合いがお住まいの皆さま、私と一緒に書けるようになりませんか?(蹴




構成としては、「穴かんむり」+「土」+「黽(べんあし)」となっています。
上半分は「空」ではないので注意。あくまで「穴」+「土」です。

あまりにも難しいので、塩竈市公式サイトでは親切にも「竈」の書き方を教えてくれています。筆順も想像以上にカオスだった。


東塩釜を過ぎたあたりから、徐々に住宅は減ってきて、海沿いを走ったかと思えば山のほうへ入るというように、車窓にも変化が出てきます。
路線自体は、この区間でもさほど複雑な線形をしているわけではなく、リアス式海岸は一見にしかずといった感じですね。

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また、この辺りは東北本線が極めて接近してくるのが特徴です。
ときには山側・海側を入れ替わりながら、しばらく寄り添うように進みます。
かつては、東北本線は利府経由でもっと内陸のほうを走っていたのですが、勾配を緩和するために現在のルートに付け替えられたようです。
仙石線は戦時買収のときまで私鉄だったといいますし、さながら川崎-横浜を並走するJRと京急のようでもあるかも。クロスする分ダイナミックさはこっちが上かw


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というわけで、あおば通から40分で、松島海岸に到着しました。
すぐ近くを走る東北本線にも松島駅があるものの、観光エリアからはかなり離れており、仙台側から松島観光に出かける場合は仙石線を利用するのが主流と思われます。

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駅舎の外に出ると、当駅で交換を行う列車を見上げることができました。
駅前も観光客で賑わっています。

少し時間に余裕があるので、観光に繰り出すことにしました。

松島ってどう観光するのが定石なのか、いまいち分からないままやって来たんですけども。島まで泳いで渡るのか?いやいやいや。
まぁ「日本三」なんで、まずは風景をのんびり見渡すのが楽しみ方の入口なんですかね。

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ともかく、五大堂に渡ってみることに。
五大堂自体も価値のある建物だと思うんですが、注目すべきは五大堂にたどり着くまでのこの橋ですよ。

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がっぽり開いてる…!!
その名も「すかし橋」というもので、要するにお参りするからにはしっかり足元を見て、気を引き締めなさいということらしいです。
ちゃんと言われた通りに足元見ないと、本当に嵌ると思います(

どうやら、最近は2人して慎重に渡ることで縁結びに通じるという新解釈が一部で生まれているらしく。まったく、気を緩めてはなりませんぞ。

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五大明王像を安置するために円仁によって建てられた後に、伊達政宗によって再建されたのが現在の五大堂だそうです。
豪華絢爛と評される桃山文化を反映した、堂々としたお堂です。いやなんでも。

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この場所からは、水平線のほうまで点在するいくつもの島々を眺めることができます。
が、なんだかものすごく雲行きが怪しくなってきたかと思うと、一気に辺りがどんよりと暗くなってきました。
これは降るなぁ。名残惜しいけど、駅のほうへ戻っておきますか。

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このとき、雨宿りで立ち寄ったお土産屋さんでずんだ餅を買いました。
帰宅後に食べてみると、あれ?しっかり甘くてびっくりした。
豆の味がするのかなぁと思いながら、実は今回初めて恐る恐る買ったんですけど、さすが定番になってるだけのことはあって、誰でも食べられる。もちろん「豆感」の強さはメーカーや商品にもよるんでしょうけどね。すごく美味しかったです。
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