
2009年からつけている乗りつぶし記録としては、ここから福島方面は初記録ということになりますが、実際には2008年に土・日きっぷで乗ったことがあります。
懐かしいなぁ、400系。プラレールのセットのでっかい400系がうちにありました。

一方、ここから秋田まではまだ一度も乗ったことがなく、果たして沿線には何があるのやらと、次回の楽しみにしているわけです。
さて、14:18発の満員の山形行きに一度は乗り込んだのですが、向かいのホームには横断幕を持って線路の先に視線を注ぐ人々の姿が。
これは…!と思ってもう一度ホームに降り、カメラを構えると、やはり「アレ」が来ました。

E3系R18編成「とれいゆ」が入ってきました!
土休日を中心とした特定日に、福島-新庄を1往復走っています。
一番の目玉である足湯は、原則としてびゅう経由でのみ利用券を買うことができるようです。
なお、お湯自体は普通のお湯で、天然温泉ではないのであしからず。温泉を使う案は衛生面の課題が解決できなかったそうです。
むしろ白湯なのを活かして、水温を低めにしてドクターフィッシュを放す、なんてのもアリかもしれない…。
11・12号車は一般発売されており、通常通りみどりの窓口などで購入可能です。ちなみに11号車は「とれいゆ」感のまるでない普通車指定席となっておりますw
何が悲しくて…と思われるかもしれませんが、実は「こまち」時代にグリーン車だった座席をそのまま普通車扱いにしたため、「足湯浸かってる人たちもいるのに俺は…ッ!」という辺りさえ気持ち的に納得できれば、なかなかに乗り得と言えます。
じっくり観察したいところですが、もう1分くらいで山形行きが出てしまいます。「とれいゆ」の詳細は公式サイトへどうぞ。

これがサクランボ畑かな?旬はもう過ぎていましたが、山形県をサクランボ王国たらしめる車窓は見ごたえ十分でした。
いやはや、とんでもない乗車率です。前の普通列車から2時間半以上開いているようですが、これで本数足りてるのかな…。
まぁ「つばさ」がありますし、主要駅同士はこれで補完できているということなんでしょう。

15:32、山形に到着しました。次の列車までほぼジャスト1時間あります。
何となく仙山線経由のほうが早そうなイメージがありますが、実はダイヤの関係上、この時間から仙台に抜けてしまうと蒲田までは帰れなくなることが分かりました。
というわけで、素直に米沢行きを待ちます。
どこか1時間以内で戻って来れる手軽な観光地は…と。とりあえずこういうときのお約束のお城に行ってみましょうか。

山形城跡にやってきました。現在は霞城公園として整備され、野球場や武道場などがあります。

一度は整備された憩いの場ではありますが、山形市では山形城の復原をかなりの長期計画で構想しており、発掘調査に伴って、一部の施設は取り壊されることが決まっています。
この調査は少なくとも2033年頃までかかるそうです。あと20年弱…。

発掘調査においては、本丸御殿の井戸の跡が見つかっており、石組がはっきり確認できます。

本丸への入口にあたる一文字門。

一通り歩いた後、駅のほうに戻り、霞城セントラルに上ってみることにしました。
24階の展望ロビーは入場無料です。

上ってみると意外に高い!
先ほどぶらぶらした霞城公園の全体を見通せます。

これから進む奥羽本線はこんな感じに見えます。まっすぐに伸びていく線路を見通せるというのは気持ちがいいものです。

線路を拡大してみると、仙山線・左沢線用の狭軌(左)と、奥羽本線用の標準軌(右)の単線並列区間であることがはっきり分かりました。

頃合いを見て山形駅に戻ると、「つばさ」154号 東京行きが停車していました。

慣れ親しんだ塗装ですが、今後紫をベースにした新塗装に交代していくことが決まっています。今は何てことなくても、撮影・乗車はお早めに。

私の乗り込む普通列車も到着したようです。16:31発の米沢行き、車両は719系です。

明朝体のLED式行先表示。JR西日本の各車両で見られるものとほぼ同じタイプで、赤い英字と相まってかっこいいです。

赤湯ではちょうど、山形鉄道フラワー長井線の車両とご対面。
5年前、新潟のほうから米坂線で来たときもスルー、今回も残念ながらスルー。次回こそ乗りに行きたいです。

17:17、米沢に到着。今回の旅の新規記録区間はここまでで終了です。
乗り継ぐ列車の発車時刻まで20分以上ありますが、すでに入線しているみたいです。
売店で食料を調達の上、空席に腰掛けました。

17:44発の福島行きです。待ち構えるは山脈越え。いざ出発。
この先は多くの区間で複線となります。ただ、ローカル需要を見た場合、峠越えをする人はそう多くなく、米沢-福島の普通列車は1日6本とかなり少なめ。
山形新幹線があるので「持て余している」とは思いませんが、ちょっと寂しさは漂います。
大きな特徴としては、冬季に備えたスノーシェルターが各駅に被さっていることです。
ひと気のほとんどない駅が人工的なシェルターに覆われた雰囲気はかなり異様です。

峠では、名物「峠の力餅」の売り子さんの声が朗々とシェルター内に響き渡ります。

無事に峠を越え、18:30に福島に到着です。
あとはひたすら東北本線で戻るだけです。

18:50発、黒磯まで1本で行ける列車に当たりました。こう考えると、福島は鈍行の旅でも案外身近に思えますね。
車窓も暗くなってきたところで、妹に借りた「ユタとふしぎな仲間たち」を読むことに。
郡山から乗ってきた女子高生は「月刊少女野崎くん」を読んでました。遠方で同じ趣味の人が乗っていると、ちょっと嬉しいものを感じるわけですw


サクっと読み終えたところで、20:45、黒磯に到着。20:52発の宇都宮行きに乗り継ぎます。
おそらく宇都宮線では初乗車であろう205系に乗車。

ちなみに、今Twitterで使っているアイコンの元画像はこのとき撮ったものですw

21:44、宇都宮に到着。3分の接続ですぐ発車する21:47発の上野行きに乗り継ぎ、

京浜東北線の安全確認の影響を受け、10分程度の遅延を抱えながらも、23:47頃、無事に上野に帰ってきました。

早朝や深夜の、人が少ないターミナル駅の雰囲気がお気に入りです。
宇都宮線は23:38、高崎線も23:46で終電となり、発車標も常磐線を残し、1日の仕事を終えて一息ついているような、そんな感じ。
さて、私も蒲田へ帰りますか。
(終)
2012年冬以来、約1年半ぶりの泊まりがけ旅行を、4ヶ月という異例の長期にわたって(←サボっただけ)書き綴ってきました。
東北と言えば、2010年夏に北海道&東日本パスで函館まで突っ切ったことはあっても、東北本線沿い以外の各地に目を向けた旅って、実はあまりやってこなかったんですよね。
東北にはまだまだ私の知らない面白いところがたくさんある!そう確信できた旅になり、収穫はかなり大きかったんじゃないかなと感じています。
さて、2014年夏の旅の記録としてもう1本、信州方面への日帰り旅をまとめていく予定です。これからまた何ヶ月もかけてしまうのかも分かりませんが(蹴)、もう少しペースを上げて書くつもりではいますので、どうぞお楽しみに。
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