

まずは上野5:13発、高崎線の普通 高崎行きに乗車し、高崎まで一気に向かいます。

高崎からは、来春細分化(?)が進む、話題の信越本線に乗り換えます。
6:58発の横川行き、車両は115系です。

今となっては、この区間は「信越」本線とは名ばかりで、群馬県内のローカル輸送を担う路線となりました。「信」にすらたどり着けないという…。
とは言え、ここは東京から新潟までを結んだかつての大幹線。横川まで複線という貫禄は健在です。各駅のホームもそれはもう長大で、往年の想像が膨らみました。


9月の頭ということで、私を含む世間の多くの大学生は夏休み真っ盛り。
一方、高校生はとうに夏休みを終え、学校に向かいます。
車内に見受けられるやや憂鬱そうな表情に若干の申し訳なさを感じるものの、今年はお盆までずっと静岡の教習所に隠居していた私は、むしろこれからが夏本番という感じだったもので。社会の歯車は少しずつ違う形をして回っているのですね。

7:31、横川に到着しました。
これで群馬県内すべてのJR線を一旦完乗したことになりましたが、この後10月1日に、八ッ場ダム建設計画の進捗に伴う吾妻線の新線切り替えが行われたことを受け、岩島-長野原草津口を未乗扱いに戻したので、この記事を書いている今はこのタイトルを返上しています。

横川は信越本線の高崎口の終着駅です。鉄路としてはここでどん詰まりとなっています。
この線路の延長線上には現在、碓氷峠鉄道文化むらが設置されていて、定番の観光地となっています。が、こんな朝早くから開いているわけもなく、今回はスルー。

さて。横川-軽井沢の鉄路が消えた今、ここから先に進むための(極端な迂回をしない)方法は大きく3つ。
1.歩く(頑張ってください)
2.バスに乗る(妥当中の妥当)
3.高崎まで戻って新幹線(鉄道にこだわる派。安中榛名?知らない子ですね)
3はなんか、ダメでしょう。旅の趣旨的に。2を選ばせていただきます。

JRバス関東が運行している、横川駅-軽井沢駅を結ぶ路線バスに乗ります。越える峠の名前が碓氷峠だもんで、「碓氷線」と呼ばれています。
何で「水」じゃなくて「氷」なんでしょうね。誰か教えてください。
運賃は前払いで510円です。昔はもう少し安かったらしいですが、需要低迷と消費税増税を経て、現在の運賃に至ります。
車内の自動放送で、碓氷峠の歴史の解説が流れてきました。
(動画に収めたものは聴き取りづらかったので、字幕を付けてみました。字幕オンのボタンで表示できます。)
東京から新潟へ向かうには、関東平野の縁を取り囲む山々はどうしたって越えねばならず、地形図を見るに最も妥当だったと思える旧・信越本線のルートでさえ、想像を絶する苦闘の果てに、開通にこぎつけたのでしょう。
峠越えの区間の鉄路はとうとう廃止されてしまいましたが、たまにはこんなゆっくりした足取りで、往年の旅路に思いを馳せてみるべきなのかもしれません。

バイパスとは言っても険しさの伝わってくる山道の中で、異様な高さを越えていくこの橋はあまりにも目を引きました。
正体は、東京から自動車で長野市方面へ向かう際のメインルートである、上信越自動車道のようです。
山地を抜ける高速道路のご多分に漏れず、ずいぶんと思い切った道を造ったものです。

峠を越えた後は、ほとんど高度を下げないまま、ほどなくのどかな街並みに入りました。高原地域に入ったことを意識させますね。

8:54、横川駅から約35分で、軽井沢駅に到着しました。在来線空白地帯を無事に越えましたね。
ここから鉄道の旅を再開します。
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