新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

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小諸からは小海線に乗り換えます。JRに戻りましたね。

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13:38発の小淵沢行き、車両はおなじみキハ110です。
本当はキハE200に乗ってみたかったんですけどね。今こそ普通の気動車に乗っておくのも、まぁアリっちゃアリだと思うことにしましょう。

小海線はここ長野県の小諸と、山梨県の小淵沢とを結ぶ、営業キロ78.9kmの路線です。
普通鉄道としては日本で最も標高の高い地域を走り、国内の普通鉄道として標高が高い駅ランキングでは、なんとベスト9までを小海線の駅が独占するほどです。

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小諸から15分ほどで、佐久平に着きました。
長野新幹線を建設するときに、新幹線に余計な勾配がつかないようにと、わざわざ小海線の線路を持ち上げて駅が造られました。
そのため、新幹線が下で在来線が上という珍しい構造になっています。

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駅の向こうには浅間山の姿が見えました。残念ながら雲を被っていましたが…。

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この辺りまで来ると、時々車窓に入ってくる千曲川もかなり細くなってくるのが分かります。
千曲川の水源は山梨県・埼玉県・長野県の境が1点に集まる甲武信こぶしヶ岳(よく考えたら文字通り甲・武・信なんですね)にあり、この細い水流1本1本が集まって、あの大河川になっていくわけですね。

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いよいよ八ヶ岳がその姿を…まぁ雲がかかっているのでいまいち見えませんが、姿を現してきました。
下車駅はもうすぐそこです。


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15:26、ついに野辺山に到着しました。

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標高は1,345.67m!2を抜くだけなので簡単に覚えられますねw 普通鉄道としては日本一高い場所にある駅です。

野辺山の観光スポットも「ぽつりぽつり型」であり、歩いて巡るのはかなり非効率です。
小海線の本数も決して多くありませんので、レンタサイクルを借りてサクサク移動するのがおすすめです。

野辺山駅に隣接する野辺山観光宿泊案内所から、レンタサイクルが利用できます。
料金は1時間500円からとなっています。

次の列車で帰らないと、家に着くのがどんどん遅くなってしまうので、滞在時間90分でファイトしなければなりませんw

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ものっそい身内ネタを挟みますと、私は中学2年の時に福岡から東京に引っ越してきたんですけれども、転校してくる前、この学年が中1のときにどうやら野辺山に行ったらしいんです。確か大田区がこの辺に施設持ってるとかなんとか。
そうすると「野辺山のときさぁ~」とか「あー野辺山のときね!」っていう会話が月に何回か浮上するんですよ。

なんなんだ、「ノベヤマノトキ」って。TPDDでもそれ以上遡れない定点的な隠語か。
悔しいですよ、こういう会話に参加できないのは。

だから来たんです、野辺山。(大嘘)
これで同窓会でみんなと会っても怖くないです。堂々と野辺山談義に参加できます。

でもヤ○ト運輸さんは場所じゃなくて人が大事って言ってたもんなぁ


しかし、激チャしながら全身に受ける高原の風は涼しい!
アメダスのデータによれば、このときの野辺山の気温は19℃!同時刻の東京は28℃で、避暑に来た甲斐は十分にあったみたいです。

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ママチャリをシャカシャカこいで約10分。最初の目的地はこちら、国立天文台の野辺山宇宙電波観測所です。
見学は無料で、構内を順路に沿って自由に見てまわることができます。

さて、見学するにあたり、1つだけ厳守しなければならないルールがあります。
宇宙電波観測所という施設の特性からお察しいただけるかと思いますが、携帯電話やスマートフォンなど、電波を使用する機器は観測に重大な支障をきたすおそれがあります。
守衛所で入構手続きを行う際に必ず電源を切り、見学中は絶対に電源を入れないでください

ただし、機内モードなど、電波を使用しないモードに設定可能な端末であれば、そのモードに設定の上で、写真を撮ったりするのは問題ありません。

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この時点でラスボス感が半端じゃないです。向こうから歩いてくる人の大きさを考えると…。
まぁ、メインディッシュはとっておきましょう。

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まずこちらは、ミリ波干渉計と呼ばれる装置です。
先ほどのメインディッシュと比べると1基1基は小ぶりですが、それでもアンテナの直径は10mあります。

同じものが6基存在し、要はこれらを組み合わせて使用することで、仮想的に大きなアンテナを作り出すことができるわけです。
ちなみに、最大でアンテナ直径600m相当の解像力を得ることができます。
ものすごくざっくりと人間に置き換えると、その性能は視力60に相当し、5m離れた距離から直径0.125mmのランドルト環を識別できるレベルということになります。

何基かに分けることによって、現実的に設計可能な精度で作成・維持できるわけですね。

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で、当然ながら、観測対象によってこの巨体の配置を変える必要がでてきます。
どうやって移動するのかというと、このようにレールを使って動かします。
鉄道ではあり得ない超広軌ですねw

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整理のために信号機がついてますw この辺はさながら鉄道のようです。


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さて!お待たせしました。メインディッシュ、アンテナ直径45mを誇る超大型電波望遠鏡でございます。
ミリ波観測に用いられる電波望遠鏡としては世界トップクラスの大きさで、この観測所を象徴する大望遠鏡です。

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当たり前ですが、あんまり近づくとカメラに収まらないんですよね…。どれくらい大きいのかは、実際に目で見ていただくのが一番実感できます。

45m電波望遠鏡のそばにある展示室は、電波望遠鏡の構造や、建設の歴史などを学ぶことができるスペースとなっています。

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これは電波望遠鏡に使われる鏡面の構造サンプルです。
ハチの巣と同じ原理のハニカム構造を用いて、強度と軽さを両立させているわけですね。

国立天文台と言えば三鷹の本部が有名ですが、実は恥ずかしながら未だに行ったことがありません。
せっかく東京に住んでいることですし、そのうち行ってみようかなぁとは思ってます。

ともかく、念願の巨大電波望遠鏡も見ることができたところで、1時間も経たないうちに宇宙電波観測所を後にし、さらにチャリを飛ばします。
タイムリミットまで30分。結構焦ってます。


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しかし、ママチャリでこの上り坂はきつい!

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ついに、JR線最高地点に到達しました!
標高1,375m!ついに登りつめたぞ!チャリで。

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この踏切の辺りがちょうど最高地点です。どっちへ行っても下り勾配。

周辺はすっかり観光地化されていて、お土産屋さんがあったりします。
ちなみに、あと300m行けば山梨県ですw

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鉄道神社にて帰路の安全を祈り、再び激チャで戻ります。
余談ですが、この神社でご神体になっているのは、C56の本物の先輪らしいです。1,375mだけに、「人みな幸福」とか「人みな合格」みたいな縁起も担いでます。がんばれ受験生。

とは言っても、あれだけ辛い思いをして上ってきたおかげで、帰りは天国が待ってました。いや、おまいりして早々不吉な意味じゃないですよ。


坂を全力で下った結果、16:59発の小淵沢行きに、どうにか間に合わせることができました。

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JR最高地点の駅ですら、2014年から東京近郊区間に飲み込まれました。
Suica利用可能エリアの拡大に合わせた近郊区間拡大ですね。
当駅から清里、および小淵沢以遠の中央本線方面へはICカードが利用できるため、運賃表にはIC運賃対応表が併記されています。のどかな駅とのギャップが異常…。

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あとは東京へ帰るだけです。

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八ヶ岳の麓をたどり、列車は山梨県へと入っていきます。
今よく写真を見たら、チラッと田んぼアートらしきものが写ってましたね。何が書いてあったのか…。

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中央本線の線路が見えました。終点はもうすぐです。


17:30、終点の小淵沢に到着。小海線完乗!また駅名標撮れなかったよ!
ちなみに、これで山梨県内全てのJR線を完乗することができました。
しかも、山梨県には私鉄は富士急行線しかなく、これも2010年7月29日に完乗済み。
つまり、これをもって山梨県内全ての鉄道を完乗となりました!都道府県単位の全鉄道路線完乗タイトルの、記念すべき1つ目を獲得したことになります。
乗りつぶし記録開始から実に5年をかけ、ようやくこのタイトルを初めてゲットすることができました。まだまだ先は長いですが、引き続きじっくり乗っていきたいと思います。

ここからは何度となく通った道をたどり、ゆるゆる帰っていきます。

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こちらは私が乗る列車とは逆方向の、篠ノ井線直通 長野行きです。
上野東京ライン開業に向けた準備など、様々な要因が絡み合い、宇都宮線・高崎線などで活躍していた211系が、最近中央本線に移ってきています。

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そして、玉突き的に115系の雲行きが怪しくなってきています。「中央はいつ乗っても115」というイメージは崩れつつあるかもしれません。
17:34発の塩山行きに乗車です。

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明るい時間最後のハイライトは、八ヶ岳によるお見送りでした。なかなか楽しい観光地だったと思います。


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18:19に到着した甲府で一旦降りました。座席確保のため、甲府始発の列車に乗り移ります。

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18:36発、甲府始発の高尾行きです。115系が何てことない感覚も、いつまで続くことやら。

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20:07に高尾に着き、「オレンジの中央線」に舞い戻って、20:19に八王子着。

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横浜線のE233系に初めて乗車しました。あんなに205系が駆け回っていたというのに、あっという間に全て置き換わってしまいましたね。恐ろしい…。
車内は近年導入が進むLED照明によって煌々と明るく、清潔感たっぷりでした。沿線のユーザーに親しまれる存在として、定着していってほしいものです。

あとはいつものように東神奈川で京浜東北線に乗り換え、蒲田に帰ってきました。


今度はなんとか1ヶ月以内に書き上げることができました(

最終回だけ切るタイミングがなくて、分量が多めになっちゃいましたが、いかがだったでしょうか。

トップページのマップの通り、日帰り旅では乗りつぶし記録を伸ばすのは限界が近づいてきているのが現状です。喜ぶべきか、悩むべきか。
そういうわけで、とりあえず私鉄にも目を向けていくことが当面の目標です。

苦しいことに、関東私鉄にはフリータイプの切符が少なく、一気に片をつけるのはちょっと厳しいのですが、その辺はいろいろ思案していこうと思います。
旅として仕上がったら、またこのブログにメモを残していきますので、そのときはまたお読みいただければ嬉しいです。

ではでは。
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