
富山からそのまま高岡まで移動してきました。
北陸新幹線は、高岡市の玄関口が新高岡駅となります。中心部の高岡駅に向かうには、1駅とはいえ城端線に乗り換えるというロスが生じます。
今度のダイヤ改正で、城端線は実験的に4往復の増発が行われますが、特に短距離利用を意識したときに、なるべく時短効果が死んでしまわないケアを今後も継続的に行っていく必要があると言えるでしょう。

「サンダーバード」が入線してきました。
「サンダーバード」自体は改正後も存続しますが、すべて金沢・和倉温泉行きとなり、富山県内では見られなくなります。

つまり、この行先表示は見納めということです。


さて、この日は札幌へ向かう寝台特急「トワイライトエクスプレス」の運転日で、ちょうどいいタイミングで入ってくるというお時間。
しかし、悲しいことに氷見線乗りつぶしとの折り合いがどうしてもつかず、泣く泣く氷見線ホームへ向かいました。
なんとかなったような気もするけど…しょうがないね。
16:13発の氷見行きに乗り換えます。「トワイライトエクスプレス」は16:14発。もはや、神のいたずらと言うほかありません(泣)

ってなんじゃこりゃぁー!?
キハ47が醸されとる。P.A.にこんなアニメあったっけ、いやないはず…。
と思って急いでスマホで調べると、「あみたん娘」という高岡市公式のプロジェクトなんだそうです。

ついでに、ちょっと危ない香りのする右上とその左2枚(左右逆で並べちゃった)、あと下段の緑の人、それぞれ変身前後の同一人物らしい。なんぞ…!?
あぁ…。「トワイライトエクスプレス」、じっくり見たかったなぁ…。


足掻きとして、一瞬見えた証拠だけ載せときますw
気を取り直して氷見線です。

住宅地の間をゴトゴト進みます。
うーん、地図を見た感じ、もっと海とか、結構あるのかなと想像してたんですが…?

ってあった!w
そうそう、まさにこういうのをイメージしてたんです。良い意味で裏切られましたねw


雨晴(笑)な感じになっちゃいました。雨男もここまで来ると泣けます。

16:41、終点の氷見に到着です。

残念ながら氷見の街歩きをする余裕はなく、7分で折り返し(

復路は高岡までは戻らず、途中の能町で降りちゃいます。


実はこの駅には、万葉線の新能町駅がかなり近接しており、5分ほどで徒歩連絡が可能です。
氷見方面から万葉線の越ノ潟方面へ行く際はここで乗り継ぐことによって、高岡まで出るよりも1本早い電車に乗り継げる場合があり、小技としておすすめ。地元の方には周知なんでしょうけど(
万葉線ではこの乗り継ぎに関してアナウンスがあるのに対し、JR側では公式には案内されていませんでした。

というわけで、新能町駅まで歩いてきました。
ここから万葉線を乗りつぶしていこうと思います。
万葉線は万葉線が運営する路面電車です…はにゃ?
えーと、つまり「万葉線」という会社名なのです。面白いですねw
沿線に縁のあり、万葉集と深い関わりのある大伴家持にちなみ、前身の加越能鉄道時代から「万葉線」と呼ばれ、親しまれてきました。
厳密には途中の六渡寺を境に、「高岡軌道線」という軌道線と「新湊港線」という鉄道線の2つから成り立っていますが、実態は完全に一体化しており、全線が路面電車感覚で利用されています。

17:20発の越ノ潟行きとしてやってきたのは、低床タイプの1000形です。
ご近所の富山ライトレールを走る0600形と基本設計は同じで、どちらも岡山電気軌道の「MOMO」をベースとしています。

かっくい~。まさに現代の路面電車ですね。
ところで、乗ってから時折、朗らかな男声の放送が聴こえてきます。
運転士さんは女性だし、他にアテンダントも乗ってないし、ラジオ?いや、よくよく聴くと沿線案内をしている…。
実は声の主はなんと立川志の輔師匠!
新湊出身の縁で、「声の車掌」としてのアナウンスが実現したんだそうです。土休日限定で聴くことができます。CDとか出てないですかね(
六渡寺を出ると、伏木港に注ぐ庄川を渡っていきます。
路面電車でここまでの大河川を渡るというのは非常に新鮮な感覚ですね。志の輔師匠も一押しの撮影スポットでございます。

終点の越ノ潟に着きました。ぼちぼち日も暮れてきましたね。
降りる際、私の風貌が明らかに乗りつぶし目的なのを見抜いてか、運転士さんが「このまま折り返されます?」と声をかけてくれました。この後の城端線との兼ね合いもありますし、ちょっとだけ周辺を見物して、1本後で戻ろうと思います。

駅の目の前からは、富山県営の渡船が出ています。
この辺りがちょうど富山新港の出入口になっていて、両岸を行き来する人のために運行されているんですね。なんと運賃は無料。
ちなみに、これは土休日限定なんですが、射水市コミュニティバスに乗り継ぎ、富山ライトレールの岩瀬浜駅まで行って、富山駅北に出る、という回遊ルートをたどることもできます。
LRT王国・富山を骨の髄まで楽しみたい方は、こんなルートもご検討を。
それから、駅前から一際目を引き、ずっと気になっていたのがこちら!

どーん。この迫力満点の橋!
建設期間実に10年を経て2012年に開通した、射水市の新たなシンボル・新湊大橋です。2013年から歩行者も渡れるようになりました。

ライトアップされた海王丸と。土木技術の結晶を見た思いがしました。
さて、Twitterで意味もなく勿体をつけた、新湊大橋内部の写真がこちら!

見てください、この幻想感ですよ。
ブレないようにかなり暗めに撮ったので、実際はもっと明るいんですが、ちょうど誰も通っていなかったこともあいまって、かなりゾクゾクきましたw
ただこれを日常的に渡りたいかって言われると…。疲れるな。富山県の偉い方、船残しといてくださいね(
結局帰りの万葉線は2本後になりましたが、ちょうどレトロなデ7070形が来ました。ラッピングはなかなか派手ですw

どうです、ちょっと「千と千尋」感出てません?
もう路面電車といったらこういうのに乗ってこそですよね!新しいのも好きですけど。
夕闇の中をレトロ電車に揺られ、高岡の中心部へ戻っていきます。

50分弱たっぷり満喫して、終点の「高岡駅」駅に着きました。
高岡駅の全面リニューアル工事の進捗により、長らく駅前広場にあったターミナルの高岡駅前駅から移転し、2014年3月に高岡駅ビルの直下への乗り入れを果たしました。駅名も直結を受けて「高岡駅」となりました。

昼夜問わず非常に明るく、より便利に乗り降りできるようになった新ターミナルはとてもおしゃれですね。
すっかり真っ暗になってしまいましたが、この日のうちにもう1本だけ乗っておきます。
氷見線に乗ったなら、やはりこっちにも乗らねば。城端線を乗りつぶします。
時刻表についている路線図では、あたかも白川郷へのアクセス路線のように見えてしまいますが、実際には城端から相当な距離があり、高岡から直接バスで行くのが妥当のようです。
そんなわけで、ひとまず城端線は乗るだけ乗っておこうと思った次第です。

今度のはさすがの私ももちろん知ってます。「忍者ハットリくん」のラッピングが施されていますね。

そもそもこの地域がここまで漫画に力を入れているのは、あの藤子不二雄の2人が高岡と氷見の出身であることが理由としてあるんでしょうね。
もちろんP.A.WORKSの本拠地というのもあるっちゃあるでしょう。
この時間になるとさすがに何も写らず、車窓の写真は1枚もありません。ごめんなさい。
高岡で「サンダーバード」からの接続を待った影響で、3分ほどの遅れを抱えながら、20:19頃、終点の城端に到着しました。
これで富山県内すべてのJR線完乗です。ただし、2週間での返上が決まっています(爆


とても味のある駅舎です。昼間に見てみたかった。ここでも滞在4分で即折り返さなければなりません。
車窓の様子が何もなしというのもあんまりな気がしたので、帰りに新高岡駅の通過動画を収めておきました。
開業までは特に徐行などもなく、高速で通過するようなので、現地に行って見ようという方は見逃さないよう注意。
そして21:08。高岡に戻り、1日目の行程がすべて完了しました。

ホテルの窓から外を見ると、高岡の街を眺めることができました。何か知らんけど遠征のときの部屋っていっつも窓の真ん前が壁だったりするので、今回ちょっと嬉しいw
右奥の1列に並んだ明かりが新高岡駅です。比較的閑静な南側の街並みの中で、開業前ながら一際目立ちます。
今回の反省点。
①せっかく高岡でピットインしたのに、「ゆるゆり」関連に一切触れていない。
②東京では日曜日に「ラブライブ!」再放送があることを骨の髄まで刻み付けていたにも関わらず、日曜日に東京を出てきてしまった失態。
最近の旅はどこかしらで聖地巡礼を多少強引にでも絡めることが多かったんですが、今回は珍しくアニメ絡みの行程を一切組み込みませんでした。
北陸本線の三セク化前に乗っておきたい枝線が結構強敵でして、あんまり1ヶ所で遊んでいられなかったのが正直な理由です。
乗りつぶしがもう少し進めば、より気ままな旅もやれると思います。今のうちにちょっと頑張りたいところですな。
ともかく、2日目に備えてサクッと就寝。
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