新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

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七尾線の遅延を受けて予定を変更し、金沢からそのまま福井行きに乗り継ぎました。
所定では12:02発ですが、私の乗ってきた七尾線のほかにもいろいろと接続待ちをして、結局7分ほど遅れて金沢を発車しました。

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金沢から白山総合車両所へと向かう、北陸新幹線の線路ですね。この区間を営業列車が走るのはまだ10年弱先の話でしょう。

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1日目の残念な天気から、ちょっとずつ回復してきましたね。


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13:25頃、福井に着きました。

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福井は北陸3県の中で10年弱、新幹線から取り残される形になります。
とは言え、前回訪問時にも紹介した通り、駅部分はかなり前から造ってあります。

特急は結局金沢止まりとなり、富山方面へはしばらくの間、乗り換えを強いられることになってしまいます。
JRとしては三セクを通られるよりも、新幹線に乗ってほしいという考えがあるのは分かりますが、なんだかなぁって感じです。

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さて、これから福井鉄道を乗りつぶすにあたり、ターミナルの田原町へアプローチをかけようと思います。
福井駅から歩くと若干面倒そうなので、ちょうど田原町を通るえちぜん鉄道でライドすることに。

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おー、「グラスリップ」に登場した車両そのものですね。
えちぜん鉄道にちゃんと乗るときには、聖地巡礼もできたらいいですね。


さて、福井駅は新幹線開業を見据え、えちぜん鉄道を高架化するなど、大規模リニューアルの計画が進められています。
ただ先述の通り、北陸新幹線が福井、そして敦賀へ延びるまでには、まだかなりの時間があります。

えちぜん鉄道の高架化にあたってはそこに着目し、仮線を新幹線の高架に乗っけてしまおうという、面白い工程を踏むようです。


よく似た事例が、新幹線史の一番初めにもありましたね。

東海道新幹線の建設中、地盤の関係で阪急京都線も一緒に高架化しないといけない、というときに、阪急電車が開業前の新幹線の線路を仮線として利用する手順が踏まれたのは有名なお話です。

今回の福井駅の場合、新幹線としてはまだ土台ができているだけなので、50年前の事例ほどのミラクル感はないかもしれませんが、遠い将来福井駅の利用者の間で、「実はここにね…」と言って、トリビアとして語り継がれることになるかもしれません。

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現在のホームから高架を見上げると、既に仮設ホームができているのが確認できました。乗り入れるのが楽しみです。

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新幹線の高架から地平へ降りてくるアプローチ線も、着々と敷設が進められていました。隣はだいぶ前に高架化済みの北陸本線。

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福井から10分ほどで、田原町に着きました。えちぜん鉄道は次回訪問時にきちんと乗りますね。
ここで福井鉄道に乗り換えます。

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田原町駅周辺はえちぜん鉄道と福井鉄道の直通運転に向け、絶賛工事中。

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大型車両の200形が入線してきました!
低床ホームから見上げると、とんでもない大迫力!

福井鉄道は軌道線と鉄道線の区間に分かれているものの、近年全線で低床化が進められています。
前日に乗った万葉線と対照的に、鉄道線用の大型車両も路面電車タイプの車両と共存しているのがユニークです。

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停車時に展開されるステップを上がって乗り込みます。めちゃくちゃ味があっていいですね。
バリアフリーが大事な現代社会的にはNGかもしれませんが、趣味的にはいつまでも残っていてほしいくらい、ワクワクする機構です。

運賃については、路面電車タイプの車両が来たときは普通に整理券を取ればいいのですが、大型車両には整理券の発行機そのものがついていません。
「あれ?どうすんだこれ」と戸惑いましたが、どうやら降りる際(または駅員さん)に乗車駅を口頭で言えばOKみたいです。まぁそうするしかないわな。

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いやぁ~、まさに古き良き昭和の電車ですね。
地方私鉄というと、大手私鉄などのお下がりの車両を使うのが当たり前だった中で、しかもこの時代のオリジナル車両としては大変貴重な存在でございます。

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福井鉄道福武ふくぶ線は、福井市の田原町から、越前市の越前武生までを結ぶ20.9kmの路線です。プラス、市役所前から福井駅前へとアプローチする0.5kmの支線があります。
普通列車がほぼ毎時1本しかないJR北陸本線に対し、こちらは毎時3本と、さほど待たずに乗れるのが嬉しい。


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田原町を発車した電車は、2つ目の市役所前に着くと、まず福井駅前へ向かう支線に入ります。
※朝などは福井駅前を経由しない列車もあるので注意。

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福井駅前でしばらく停車した後、スイッチバックして、一旦市役所前まで戻り、再度停車します。
「片道運賃は一筆書き」というグローバルスタンダードにとらわれていると、同じ線路を2度通るのが何となく落ち着かないかもしれませんが、別にそのまま乗っていて問題ありませんw

このとき配線の都合上、一度田原町方面の線路に入らなければなりません。
そのため、ここではドアは開けず、再度スイッチバックして渡り線を通り、越前武生方面のホームに入ってからドアを開けます。


うーん、なかなか大変ですねw
デルタ線を敷けばもっとシンプルな運行ができるようになるのでしょう(実際検討はされているらしい)が、なんとも。


路面電車区間は木田四ツ辻-赤十字前で終わり、いよいよ鉄道線の区間へと入っていきます。
それとほとんど同時に、車窓が郊外鉄道の様相にガラリと変わったのは驚きました。何というか、普通に「鉄道」ですね(?)

JR北陸本線とは、終始つかず離れずの距離を保ちながら走ります。こちらは駅数が多く、こまめな乗り降りがあります。

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福井市から鯖江市に入る頃には、すっかり田園の中を走っていました。
ここまで車窓が面白い路線だとは思わなかった。驚きです。

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「福井」+「トラム」で「FUKURAM」とすれ違いました。夢が「膨らむ」に通じる、なかなか悪くない愛称ですw
この水色は第2編成で、2015年2月にデビューしたばかりの超ニューフェイス。運良く遭遇できてラッキー。末長い活躍を期待します。


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福武線の車窓のハイライト!サンドーム西-家久で日野川を渡ります。
とてもさっきまで市街地の併用軌道を走っていたとは思えないw
この辺をJRでただ行ったり来たりするのに飽きたら(そうでなくても)、積極的に利用したい路線ですね。


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15:11、終点の越前武生に到着しました。福井鉄道完乗!
構内では610形がお休み中。昔は名古屋市営地下鉄名城線で走っていたらしい。

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越前武生駅は2010年まで、長らく「武生新」という独特な駅名でした。「新武生」ではなく、「武生新」。

ちなみに軌道線と鉄道線の境界付近にある赤十字前駅も、やはり2010年まで「福井新」という駅名でした。
こちらはえちぜん鉄道に「新福井」があるため、ダブり回避になっていたのもあったのでしょうが、それにしても「新」が後ろというのはかなり独特な命名だったように感じます。
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