
おっと!313系の異端児、8000番台がやってきました。
11:00発の快速 中津川行きです。ここ多治見から先は各駅に停まります。

JR東海管内最高クラスの普通列車ではないでしょうか。さすがは元「セントラルライナー」の車両ですね。
このまま流しておくには惜しい車両ですが、何か他の線区にでも使い道はないものでしょうかね。
客としては乗り得ということで、ありがたく乗せてもらいましょう。


11:27、途中の恵那で一旦降りました。
もちろん、ここから出ている明知鉄道に乗るためです。
やはりここも、国鉄から三セクに転換された路線ですね。
恵那市中心部の恵那から、途中で中津川市の端っこを経由しつつ、同じく恵那市にある明智までを結ぶ、営業キロ25.1kmのローカル線です。
お気づきの通り、路線名は「明知」なのですが、終点の駅名は「明智」と、漢字が異なっているので間違えないよう注意。
元々「明知」で揃っていたのが、合併で「明知町」から「明智町」へ変わった自治体名に、駅名のみ合わせた結果こうなっているようです。「明智駅」に変わったのは合併のしばらく後、1985年の三セク転換と同時です。
合併とは言え、なぜ「明智町」に変えたのかは謎です。誰か教えてください。


そんな明知鉄道のアイデンティティーと言えばズバリ、「勾配」だそうで。
恵那を出た初っ端からみるみる標高が上がっていくのが実感できるほどでした。


黄金パウダーがびっしりついているスギの木の分け目に入っていくのには「勘弁してくれ…」と思いました(
下り坂のときに足元から聴こえてくるうなりが、勾配が特徴の路線であることを最も主張していたように思います。
↓の動画で終始鳴り続けている「ピーー」という音がそれです。
これがおそらく抑速ブレーキの音で、下り勾配に差し掛かったときに、運転士さんがスイッチを入れることで作動するようです。
今まで津々浦々の気動車に乗ってきましたが、あまり聴いたことのないうなりでしたね。それだけ類を見ない勾配ということなのでしょう。

岩村で行き違いをした列車は、2011年にデビューした観光列車、急行「大正ロマン号」です。
急行と言っても、乗るだけであれば特に料金は必要ありませんが、食堂車(要予約)もある楽しい列車でございます。

あと、途中の各駅に、こんな独特な表示板が設置されていたので思わず撮影。
すごいね、「10分遅れ」か「運休」しか選択肢がないw 10分経っても来なかったら諦めろということか(違

12:27、終点の明智に到着しました。

駅前からは毎時1本程度、瑞浪駅行きのバスも出ています。名古屋方面へ急ぐ際は、もしかしたらこれに乗るほうが若干早い場合もあるかもしれません。

戻りの列車までの時間を使って、駅前の八王子神社を訪れてみました。
「八王子」と言えば全国いろんなところに存在し、天照大御神の8柱の子という意味でござい。
この雨男の行く手を阻む悪天候を初日だけで食い止めてくださってありがとうございます。どうか無事に帰れますように。


帰りの列車はリニアラッピングでした。四国の某列車のさらに先を行く在来新幹線(
中央新幹線の駅が中津川市内にできるということで、程近い場所を走る明知鉄道でもその効果の享受を図る、といったところでしょうか。
乗っていても感じたように、需要としては地元の学生が頼みの綱という感じで、決して経営は楽ではないことでしょう。
そこで、写真の左にも写っているSL(頭が撮れず…)など、明知鉄道そのものを楽しんでもらえるようにと、いろいろ工夫を凝らしているようです。
リニアを待たずとも、ぜひ乗りに訪れてはいかがでしょうか。
次回でおそらく全部書き終わると思います。もう少々お待ちくださいまし。
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