新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

えー、先に言っておくと、今回JR線で初めて乗る区間はございません。私鉄を落ち穂拾いする形です。

今回計画にあたって腹の底にあったのがですね、関東の18きっぱーの7割くらいに共感していただけるであろう心理です。


早い話が、東海道線に飽きた。


決して東海道線をdisるわけではないです。むしろ、沿線に目を向ければ、東海道線はかなり面白いです。

でもね、特に熱海-浜松とかを何の考えもなく乗ってるの、嫌になって。
何か工夫しないと通りたくないんですよ。

かと言って新幹線ワープとかするのも何となく嫌でしょ?
で、白羽の矢が立ったのが、あの辺にちょこちょこと走っている私鉄だったというわけ。

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そんなわけでね、蒲田5:02発の大船行きからスタートして、相模湾の朝日におはようする辺りまではすっ飛ばしていいですよね。うん。

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熱海6:45着。
6:49発の浜松行きに乗り換えたなら、とりあえず爆睡を決め込みましょう。
たぶん静岡に着く頃にラッシュど真ん中を突っ切るはずなので、座れて一安心。

静岡の辺りでぼんやりと目を覚ますと、やはりそこそこ混みあっていました。
こういうところを見ると、静岡地区がロングシートだらけなのも仕方ないかなと思います。この辺の人はどこに行くにもまずは東海道線乗るしかないからね。

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静岡を過ぎると車内が一気に空き、元の落ち着きが戻ってきました。
すっきりと晴れ、大井川も穏やかでした。大井川鐵道は今回はパスです。


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さて、今回は掛川で降ります。時刻は8:53。
東海道新幹線が停車するようになったのは、JR発足後の1988年で、新富士と同時開業だったそうな。

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北口から一旦外に出て左手に進むと、こぢんまりとした三角屋根の駅舎がそびえ立っていました。
天竜浜名湖鉄道の駅舎です。
JRの改札内から連絡改札を介してつながってはいますが、自動改札しかなく、18きっぷは何かとめんどくさいので一度出ました。

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1日フリーきっぷを使って乗っていきます。
金額は1,700円で、ただ乗り通すだけでは損になりますが、後でもう1回乗りに来るのでこちらを購入しておきます。

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天竜浜名湖鉄道は、国鉄最末期の1987年に二俣線を引き継いで現在に至る、営業キロ67.7kmの路線です。
利用者の間では「天浜線」という略称で親しまれていて、会社側も積極的にこの名前を使っています。


地図を見ると、起点・終点どちらもJR東海道線に接続しています。

この路線は元をたどると、3月の頭に乗ってきたばかりの明知線に接続する計画でした。
ところが昭和初期という、軍事的問題を無視できない時代背景もあって、最重要幹線の東海道本線が寸断された場合の保険として、内陸側にバイパス線を建設する計画へと転じたことにより、この路線が誕生したそうです。
その事情があろうとなかろうと、当初のルートでは国鉄末期までに部分廃止ぐらいには陥っていたように思えます。結果オーライでしょう。

この先手は見事に生き、実際に東海道本線のバイパス線として活用されたケースが3回ありました。

1回目は天災で、1944年12月7日の東南海地震の際、復旧するまで東海道本線の列車がこちらを経由しました。
続く2回は想定通り軍事的被害によるもので、1945年7月24日と、同年7月30日にバイパスルートとして使われたそうです。

今では東海道新幹線について、同じように東海地震による寸断が懸念されていて、これが中央新幹線を建設する意義の一つとされています。
いつかは必ず発生してしまうであろうそのときまでに、どうにか開業の見通しが立つことを祈るばかりです。

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そうしたうんちくの数々は、1日フリーきっぷを買ったときに駅員さんがくれた、こちらのパンフレットに書かれていました。
第一種から第四種まである踏切の規格だとか、結構コアなことまで分かりやすくまとめられていて、車窓と見比べて楽しめる読みごたえのあるパンフです。

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今回日帰り旅行に出てきた目的の一つとして、桜も少し楽しめたらいいなぁというのがありまして。
車窓から見えた桜は、どこもあと少し待てば満開かなという咲き方でした。せっかく日帰りで宿の問題もないから、もうちょっと我慢してから出発してもよかったかもしれません。

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主要駅の一つである遠州森は、1935年の開業当時の面影が今も残る、趣深い駅舎を構えています。

他にも歴史ある駅舎が結構残っていて、ほっこりできる路線だなぁと感じました。


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車窓の見どころとして最近新たに加わったのが、やはりこの巨大な高架でしょう。

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2012年に開通したばかりの新東名高速は、内陸区間の車窓において既に象徴的な存在となっているようです。
地図で見ても分かるように、天浜線と新東名は何度もクロスしていて、見上げるたびに鮮烈な印象を受けます。

どうでもいい話ですが、昨年免許をとるとき、教習所の高速教習で新東名を走ったんでした。
本来教習生2人で片道ずつ走るはずが、同じ時間に受けたのが奇数人で、ペアの人がいないのがたまたま私になって、新静岡から静岡スマートICまでを1人で往復するという緊張感。
でも新しいだけあって、走りやすくていい道だなと思ったのを思い出しました。オチなし。


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全区間を通して最も印象に残った駅は、天浜線のほぼ中間、天竜川沿いに位置する二俣地区の玄関口、天竜二俣駅ですね。

今やなかなか見かけることのない、重厚な木造の屋根が素敵です。古くから賑わいを見せてきた駅ならでは。
これらも国の有形文化財の指定を受けているそうです。

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天竜二俣を出るとすぐに、不思議な編成を組む車両が留置されているのが見えました。

片方は20系客車、もう片方はキハ20の"ダブル20"ですね。
キハ20と言えば、以前水島臨海鉄道でも遥かかなたに見た貴重な車両です。

どちらの車両も野ざらしなのに状態がいいですね。ボランティアの方々の手で、定期的に修復・整備されているそうです。ありがたいことです。



さて、子どもたちも春休みに入った頃というこの日、天竜二俣を過ぎた頃には、乗客が座席をあらかた埋めるほどの乗車率になっていました。

その実に半分以上が、フルーツパーク駅で一斉に降りていきました。
ここからアクセスできるはままつフルーツパーク時之栖はかなり大きいらしく、フルーツ狩りはもちろん、身体を動かして誰もが楽しめる施設なんだそうな。あれほどぞろぞろと降りていったのもうなずけます。


「天竜」を過ぎたらば、もう一つのハイライト「浜名湖」にも期待が膨らみますね。

気賀を過ぎ、西気賀に差し掛かる直前で、初めて車窓に浜名湖が見えました。

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新幹線などとは対岸を走る天浜線から、のんびりと眺める広大な浜名湖はまた格別でした。

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中でも浜名湖佐久米は、湖岸に飛来するユリカモメの群れが有名な駅です。ただ、車窓としては東名高速に遮られていまいちなのが難点。


空と湖に憩う鳥たちをちょっと動画に収めてみました。
餌付けの時間のときは、こんなもんじゃないみたいですよ。


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懐かしさと温かみの溢れる車窓を楽しみ、掛川を出てから2時間強。

天浜線は再びJR東海道線に寄り添い、終点の新所原に差し掛かりました。


11:04、新所原に到着です。これで天竜浜名湖鉄道完乗!

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起点の掛川駅もそうでしたが、終点の新所原駅も縦に長い駅舎がユニークです。


次回はちょっとだけ愛知県入りします。
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