
JRグループ史上最大規模のダイヤ改正として語り継がれるであろう、2015年3月14日のダイヤ改正から3週間。
上野東京ラインの話題も冷めやらぬ4月初め、常磐線でまったりと馬橋に降り立ちました。
上野からほんの20km少々と程近いこの駅には、片時の静穏を求める旅人が日々訪れます。(なぜかアド街風)


流鉄流山線です。
2008年まで「総武流山電鉄」という社名でしたが、現在は「流鉄」というシンプルな名前が正式名称です。
全長わずか5.7kmの短い路線ながら、都心から運ばれてきた人々を流山市中心部へと送る、地域にとって欠かせない足でもあります。
旅客営業を行う国内の鉄道事業者の中で、最後まで公式サイトが存在しなかったことでも一部では有名でした(個人の方運営のファンサイトが貴重な情報源でした)が、2013年3月についに開設され、それだけでちょっとした話題を呼んだことも記憶に新しいですね。

かつての西武新101系を譲り受け、5000形と改められた車両で統一されています。
流鉄でもやはり全編成違う塗装を施す試みがなされ、どんな色の編成がやってくるかという楽しみを提供してくれます。

坂川という小川に沿って植えられた桜並木が一番の見頃を迎える中、50km/hぐらいでしょうか、のんびりとした速度で電車は進んでいきます。
100km/hを超えるような速さで突っ走っていく隣のJR常磐線とは、まるで別世界の鉄道。
唯一の交換駅である小金城趾で行き違いをしたと思ったら、馬橋からわずか10分ちょっとで、終点の流山に到着しました。



アニメ界隈でも、昨年「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」の聖地としてすっかりおなじみになりましたね。
駅舎を抜けた目の前に列車が待っている、そんな小さな駅の風景は心が落ち着くものです。

帰りは終点の1つ手前、幸谷で下車しました。

この駅は何と言っても、ホームとマンションが一体化しているのがミソ。
やはりマンションは流鉄が所有していて、1分でも長く寝ていたい現代の通勤・通学客を応援しています(
駅名は異なりますが、この駅はJRの新松戸駅と極めて近く、常磐線だけでなく武蔵野線にも直接乗り継げることもあって、馬橋まで行かずにここで乗り換える利用者が結構多いです。統計でも馬橋より幸谷のほうが利用者数が多くなっています。
※無駄知識。幸谷駅の住所は松戸市新松戸、新松戸駅の住所は松戸市幸谷らしい。


常磐線で松戸へ移動し、もう1本乗ります。

松戸-京成津田沼を結ぶ新京成電鉄でござい。関東唯一の準大手私鉄でもあります。
つい最近、ピンク色をイメージカラーとして定着させる方針を固めたようで、至る所ピンク、ピンク、ピンク。

今回乗車した編成は塗り替え前でしたが、今後何年かかけて全編成をピンクを基調としたカラーリングに変更するようです。撮り納めはお早めに。
かなり乗車率が高めだったので、車窓写真は1枚も撮っていないのですが、やはりカーブの多さが伊達じゃなかったです。
これでも線形改善は何ヶ所かで行われているらしいですが、編成が右へ左へと度々大きくカーブするのが乗っていてもよく分かりました。

50分弱で、終点の京成津田沼に到着しました。
駅名標の通り、一部の列車はここから京成千葉線に直通し、千葉中央まで片乗り入れを行っています。
この後は半ば儀式的にアニメイトに寄ったりなんたりして、気が済んだところで帰宅しました。
なんてことはない乗りつぶしでしたが、書き始めたものはせっかくだから載せようという趣旨で唐突に上げた記事でしたとさ。
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