新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

3年ぶりの大津散策を楽しみ、今度こそ草津線に乗りに行こうと石山駅に戻るや否や、私は無慈悲にも電光掲示板によって戦況の悪化を告げられました。

「草津線は石部-三雲間での信号故障のため、遅れと運休が出ています」

…。

もはや、踏んだり蹴ったりです。
関西本線も満足に通り抜けられるか怪しい上に、そこまでの足である草津線すら乗れるかどうか分からない。
これではいよいよ、1日目の新規乗りつぶしが石山寺-唐橋前の700mで終わりということになってしまいかねません。
朝から500km近く乗ってきて、たった700m。これにはさすがにかなり焦りました(

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利用者もさして多くないからか、それ以上詳しい情報はTwitterで利用者のツイートを検索しても見つからなかったため、とりあえず自分で草津まで確かめに行き、もしダメそうだったら諦めて京都方面へ引き返そうと考えました。

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草津に着いて発車標を見ると…。狙いを定めていた16:25発という列車が…消えている。

あちゃーこれは運休か…?と思ったちょうどそのとき、構内放送で「16:25発の柘植行き、表示板には表示されておりませんがまもなく発車いたします」とのアナウンスが。
よかった、運休せずにちゃんと出るみたいです。これでひとまず700m事案は回避できそうですw

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柘植行きに乗車し、草津線の乗りつぶしスタート。

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安心と信頼の平和堂を草津線でもしっかり確認。

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近江鉄道と信楽高原鐵道が乗り入れるジャンクションでもある貴生川。
この日、本来は信楽高原鐵道にも乗る予定でしたが、行程がぐっちゃぐちゃになったしわ寄せとして今回は断念しました。

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草津線自体の地形には、特に難所らしい難所はありません。
しかし、路線の向かう方向はまさに鈴鹿山脈の南端の山深い地域であり、あの巨大な湖をたたえる県と言えど、その端っこにはなかなかに険しい地形が潜んでいることを確かに予感させる車窓でもありました。


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信号故障によりいくらか遅れることを予想していたのですが、意外にもほぼ定刻で柘植に到着しました。
油日-柘植の最後の1駅間に滋賀県と三重県の県境があり、ここを越えたことによって、滋賀県内のすべてのJR線を完乗したことになりました。いつも通過だけは頻繁にする滋賀県ですが、ようやくコンプリートできました。


さて、亀山からやってきた関西本線の列車に乗り継ぎます。

前回の記事に書いた通り、この日は荒天の影響で笠置-加茂にて落石が発生し、この1駅間で運転見合わせとなりました。
そのため、本来は加茂行きの列車はこの日に限り、笠置止まりとして運行されることになりました。

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笠置行きは定期列車にはもちろんありませんし、三重住みのフォロワーさんからも「幕があるとは知らなかった」という反応をもらったので、そこそこのレア物と思われます。

運行区間においては特段の遅延はなさそうで、17:12の定刻で発車しました。


関西本線は名古屋から大阪市内へと続く路線で、全体を1本の路線として見れば東海道本線のバイパス的存在でもあります。実際に戦前の国有化前は東海道本線とかなり本格的なライバル関係にあり、熾烈な集客合戦が展開されたようです。1円の乗車券に1円の弁当をつけるという滅茶苦茶なこともやっていたという逸話が残っています(
ちなみに名古屋-大阪・天王寺の営業キロは、実は関西本線のほうが20km弱短いです。

現在は亀山・加茂を境に、運転系統がきっちり3つに分断されており、その真ん中の区間である亀山-加茂は、関ヶ原よりももっと深い山地を越える難所で、現在でも単線非電化のままです。

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この区間で主要駅と呼べるのが伊賀上野ですね。何といっても忍者の里として名高いです。
この駅からは伊賀鉄道が伊賀市の中心部へ伸びています。


荒天によって木津川も濁ってしまっていました。


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17:57、定刻で笠置に着きました。列車はこの日に限り、ここで折り返しとなります。

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山あいの静かな駅でありながらホームは長く、客車列車が行き交っていた往年の名残が見受けられます。
線路脇を作業員の方が歩いていくのも見えました。復旧作業お疲れさまです。

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駅舎もなかなか趣深いです。復旧作業の関係で駆けつけたと思しきJR西日本の社用車が写っています。


このときには既に代行バスの体制が整っていて、乗り継ぎ客の私たちは係員の方に誘導され、その発着所へと向かいました。
車を回せる余地のある近隣の喫茶店前のスペースを発着所として借りたようです。

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それにしても、思いがけず雰囲気のあるところに降り立ったものです。

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5分ほど待つと、加茂からの乗客を乗せた代行バスが到着しました。加茂へと折り返すこのバスに乗り込んで、先に進みます。

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線路とは木津川を挟んだ対岸を通る国道163号をたどります。
こうも山深いと、落石などの被害にあう事態も時々起こるのかもしれません。今回は代行バスによって、予想よりもスムーズに不通区間を通過することができ、助かりました。

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列車では約7分の駅間ですが、バスでは20分ほどかけて、無事に加茂駅に到着することができました。
ここからは再び列車に乗り、大阪方面へと進んでいきます。
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