ここ新宮駅から、奈良県が誇る秘境・十津川村を経由して、近鉄の大和八木駅まで、実に166.9kmを約6時間半かけて結ぶ、一般路線バスとして日本一の走行距離を誇る路線です。
単に「日本一」という話題性のみならず、谷瀬の吊り橋や十津川温泉など観光地にも事欠かない路線で、今年になって新車も導入されています。
全区間乗り通すと、運賃は実に片道5,250円。一度は挑戦してみたいです。

ここからJR東海の管轄に変わり、案内呼称も正式名称の「紀勢本線」となります。
紀勢本線はJR西日本区間が全線電化されているのに対し、JR東海区間は全線非電化ときれいに分かれています。
と言っても、民営化前の1984年には既に現在の状況になっていて、県境に面する新宮がかねてから需要の境目になっていたものと考えられます。ただし、名古屋からの特急「ワイドビュー南紀」は例外的に、新宮を越えて紀伊勝浦まで片乗り入れしています。
列車は10:52発の多気行きです。ここ数年とうとう立ち位置の危うくなってきたキハ48に乗ります。


この先、しばらく海岸線とはつかず離れずの距離を走っていきます。

行き違いの新宮行きはキハ25でした。
キハ25と105系を乗り継ぐとなれば、いよいよ紀勢本線のほとんどの区間をロングシートで耐え忍ぶ羽目になってしまいますね(

雨の街、尾鷲に到着。今まであんなに荒れてたのに、ここで降らんのかい!

志摩半島が突き出してくるため、紀伊長島を出た辺りから、それ以降海は全く見えなくなります。
気が付けばすっかり内陸路線になってしまうのも不思議なところです。


長大な道路橋の正体は紀勢自動車道のようです。
紀勢自動車道としては尾鷲までで終わっていますが、その先は熊野尾鷲道路につながっていて、最終的には紀勢本線と同じように紀伊半島外縁をぐるりと結ぶようになるそうです。

14:18、終点の多気に到着。
ほぼ3時間半乗っていたということで、紀伊田辺-新宮よりこっちのほうが乗っている時間は長かったみたいですね。
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