


水戸から常磐線で1駅下り、隣の勝田に移動してきました。
これからひたちなか海浜鉄道の湊線に乗ります。

ここも外と直接行き来できるのではなく、JRの構内の一角を仕切った形になっています。
ICカード用の簡易改札機が設置されていますが、これはJR乗り換え客が改札口まで戻らずに入出場処理できるようにするためのもので、湊線はICカード非対応です。

何と言っても目を引くのは、漢字を地域にちなむアートにした駅名標!
駅名標を個性的なものにする試みは各地で行われていますが、ここまで大胆に意匠化された駅名標は他では見たことがありません。それでいてちゃんと読めるのがハイセンスです。

入線してきた列車もこれまたユニークですね。

よく見ると、側面は子どもたちのイラストを敷き詰めてできているんですね。
沿線の小学生による作品だそうで、非常に賑やかなラッピングとなっています。
このように沿線とも手を組んで活性化に取り組んでいる湊線ですが、なんとGoogleストリートビューでも全区間の線路上をたどることができたりします。
社員の方がどこまでもついて来るのがじわじわきます。
広々とした風景の中に延びていく線路を、自宅で楽しみ、そして実際に乗って楽しむ二度の美味しさがここに。

勝田から30分弱で、終点の阿字ヶ浦に到着しました。
駅名標もアンコウをはじめ海にちなむデザイン。

前身の茨城交通時代にJRから乗り入れる臨時列車があった名残で、かなり長いホームを有しているようです。現在は必要な部分だけ仕切ってかさ上げされています。


駅を出て小道を抜ければすぐ海水浴場に突き当たるみたいです。書くのが遅くなりすぎたせいで違和感ありますが、ピークを過ぎたとは言えまだまだ暑さの残る時期でした。
乗りたかった路線に乗れたところで、あとはいつもの「乗り埋め」をやって家に帰ります。
でも実はまだ朝の10時半だったんだよね( 出発があまりに早いと時間の感覚が変になります。



勝田から常磐線で新松戸まで戻って武蔵野線へ。武蔵浦和で埼京線に乗り換えて川越に行きます。さらっと書いた1行に実は4時間が圧縮されています。
川越に集結する3路線のうち、西武だけ残ってしまったのでこれを埋めに来ました。

川越駅の東口から出て、クレアモールという竹下通りそっくりな商店街をひたすら歩きます。
とんでもない人の多さに圧倒されました。
いかんせん道幅が狭く、本川越駅のほうに抜けるポイントは地図と見比べていないとスルーしてしまいそうでした。
なんとか西武新宿線のターミナル、本川越駅を発見。



古くからの蔵の街から何となく離れている市内の各駅の中で、強いて言えば一番蔵エリアに近く、2012年に「時の鐘と蔵のまち」という副駅名がつきました。
隣の南大塚には「安比奈線」とかいう実にスピリチュアルなネタがあるのですが、それはまた機会があれば触れましょうね。

14:47発の各駅停車 西武新宿行きで所沢まで行きます。

所沢に到着。西武の中でも特に大きな駅です。
ちなみにこれで新宿線完乗。西武で残すは西武有楽町線と豊島線だけです。すぐにでもクリアできそう。
池袋線と新宿線がねじれるようにクロスする線形はかなり奇妙です。
先にあったのは新宿線(川越鉄道)で、後から池袋線(武蔵野鉄道)が開通しています。
川越鉄道は元々東村山から今の国分寺線を経由し、国分寺で今の中央線に接続する鉄道会社だったのですが、後発の武蔵野鉄道が所沢から都心への乗客をかっさらうようになってしまったのです。
これを嫌がった川越鉄道(合併を経て旧西武鉄道に改称)が、都心まで自社線に乗って行ってほしいということで建設したのが、今の新宿線の東村山以東ということになります。
これを踏まえた上で先ほどの地図を見ると、先にできた新宿線は素直な線形で、後からできた池袋線が所沢駅に乗り入れるためにぐにゃりと曲がっていることが分かります。配線に歴史ありです。

この線形の思わぬ副産物として、ただ複線が並べて敷かれているだけなのに、池袋線の上りと新宿線の上りは対面乗り換えできるのです。
どちらも都心に向かうはずなのに、電車は互いに逆方向から来るので、この線形を知らないと頭が混乱してしまいますねw
ちなみに写真左に写っている池袋線の急行 池袋行きは1本しかない「SEIBU RED LUCKY TRAIN」仕様の9000系。文字通りラッキーな遭遇でした。
京急で「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」を走らせたところ、「西武の電車に似てる」との声が多数寄せられたので、お返しに西武を赤くしちゃいました、という粋なお遊びです。ドアを銀色にしてたあたり最初から狙ってたんだと思うけどね。
急行は見送って、次の各駅停車 池袋行きに乗車。
隣の秋津まで乗り、新秋津に徒歩連絡して武蔵野線に戻ることにしたのですが、南武線の1日で最後の快速に間に合わせるために猛ダッシュする羽目になりました。徒歩じゃなくて爆走連絡。意外と距離があって辛かった(
まぁ何はともあれ、ギリギリ2015年中に夏の旅をすべてまとめることができました。
もうファンミ以外のことは忘れそうになっている6月の旅は、隙を見て書きます。この冬はおそらくどこにも行かないので、一応優先順位としては1番。しばしお待ちを。
- 関連記事
-
- 6/19-21 ファンミ帰省メモ② (2016/02/16)
- 6/19-21 ファンミ帰省メモ① (2016/02/13)
- 9/5 即席ビバラキ旅② (2015/12/27)
- 9/5 即席ビバラキ旅① (2015/12/09)
- 8/20 吾妻線乗り直す「だけ」旅 (2015/12/05)