新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

順番が前後しまして、昨年(2015年)の記録になります。


昨年6月、μ'sファンミーティングツアーの福岡公演への参戦と、地元への帰省を兼ねまして、九州に飛んできたときのお話です。

2月というかなり早い段階でファンミのチケットが確保できていたこともあり、運良くジェットスターのセールとタイミングが合い、とんでもなく安く帰れることになりました。


…ただですね、セール対象の便となると、時間が異常に早かった。
セール対象便の中でも一番遅いGK503便を選んだのですが、これは成田7:10→福岡9:10という便。

蒲田から成田空港へ行くとなると、始発に乗ったとしても6:30にしか着きません。
空港第2ビル駅に着いてから40分後の便に、第3ターミナルから搭乗というのは絶対に無理です。

そこでどうしたか。
導き出される解答は一つ。最終奥義・前泊。


暇な時間を最小限に抑えるため、前日の23:30頃、終電の音も近づいてきた時間に京急で出発。
山手線に乗り換えて東京駅へ。

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そういえばこの日はそこそこ本降りの雨が降っていたんでした。


さて、当然ながら、この時間から鉄道で成田空港に到達することは不可能です。
ではどうするかというと、まさにLCCのために登場したと言っても過言ではないシャトルバスを利用します。

東京駅から成田空港へは従来のリムジンバスの他に、低運賃を実現した2つのシャトルバスが運行されています。
一つが京成バス主体の「東京シャトル」、もう一つが平和交通系列とJRバス関東が共同運行する「THEアクセス成田」です。

この2つの比較はどっか別のサイトさんに任せるとして(おい 今回は東京シャトルを利用して成田へとアプローチをかけます。


東京シャトルはあらかじめWebや電話で予約して乗車券の決済を済ませていれば、日中・深夜便に関わらず、どの時間帯の便でも一律、なんと900円で乗車できます。
同区間のリムジンバスが3,100円、JRが普通運賃でも1,320円(きっぷ)であることからも、圧倒的な安さを誇ると言えます。


このとき東京駅に着いたのは0:10頃。予約した東京シャトルは1:50発で、まだ1時間半も時間があるという(
でも大丈夫。ファミレスに入らなくても、野ざらしで待つような真似はしなくて済みます。

東京駅前には京成高速バスラウンジが設けられていて、東京シャトルを含む京成バスの各路線に関する業務を扱う窓口と、待合スペースが用意されているのです。待合スペースはもちろん無料で利用できます。

東京駅の八重洲北口を出て大丸をくぐり、横断歩道で外堀通りを渡って右に進むとラウンジがあります。利用可能時間は4:00~翌2:00。

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ラウンジ内はやや手狭な感じはするものの、2階建てで自販機もあります。東京シャトルの車両にはトイレがないので、ここで済ませておくべし。
深夜帯ということもあり、ベンチは同じように成田へ行くであろう人でほぼ埋まっていました。

とりあえず1階のベンチで大学の課題を広げます。期末でもなかったのに、なぜか帰省のタイミングでだいたい課題に追われている私(


勉強したりスクフェスを開いたりして、眠気をごまかしているうちに1:30を回り、ぼちぼちバスののりばのほうへ移動。

東京シャトルが発車する京成バス3番のりばは、先ほど渡ってきた横断歩道よりもさらに北側になります。
要するに東京駅からラウンジに行かずにバスのりばへ直行する場合は、横断歩道を渡って左に進むことになります。

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こちらが京成バス3番のりば。予約済み列と未予約列に分かれていて、予約済み列の乗車が完了次第、未予約列の乗車となります。

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1:50、バスは定刻で発車しました。

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あまりまともな写真を撮っていないんですが、座席はこのように修学旅行で乗ったような、至って普通の4列シートです。
もちろん大きな荷物は荷物室に預けられますし、シートピッチの狭さはさして気になりません。

今のところ車種によるようですが、設備面としてはコンセント(あれば窓側・通路側両方あり)とフリーWi-Fiが利用できます。
Wi-Fiは確か10分程度経つと一旦切れ、その都度再設定が必要だった記憶。


深夜の高速道路は交通量も少なく、かなりスムーズな運転だったのが乗っていて分かりました。


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そして定刻より5分ほど早い2:45頃、東京駅からわずか60分弱で、成田空港第3ターミナルに到着することができました。
鉄道には腐るほど乗っている一方で、バスにはあまり明るくない私は、基本的には早さと定時性を求めるなら鉄道だろうという固定観念を持ってしまっていたのですが、今回その考えは見事に覆されました。

高速が混む時期・時間帯を除けば、こと深夜帯であればまず変な遅れ方をする心配はなさそうだなと感じました。
東京駅から60分で着いてしまうとなると、体感距離としても非常に短く、これから積極的に利用していくことになりそうです。

なお、2012年の訪問時に触れた、開港以来の事情を今に伝えていた成田空港の検問は、2015年3月30日をもってついに廃止されました。
新しいシステムによる警備が導入されたことで、立ち止まってのチェックを受ける必要がなくなり、成田特有の物々しさは薄れてきています。

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2015年4月に開業したばかりの第3ターミナルは、第2ターミナルから連絡通路を介して600mほど離れたところにあります。
バスのもう一つの利点として、第3ターミナルの前に直接乗り入れることで、空港第2ビル駅からの鉄道利用ではかなり面倒になる立地の問題をカバーしてくれるんですよね。

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床面には陸上のトラックを模した意匠が施され、見た目の楽しさと確実なルート誘導を両立した機能的なデザインとなっています。

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ターミナルに入ってすぐのスペースには、各社のチェックインカウンターがずらりと並び、実に壮観です。
今回はWebチェックインかつ手荷物を預けなかったので、このエリアは利用しませんでした。

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深夜はほとんどの店舗が閉まっている一方で、24時間営業のローソンが入っていて、ターミナルで夜を明かす利用者の強い味方になってくれます。
私も夜食の小さな弁当を購入。

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保安検査場の手前のエリアをチェックインカウンターと二分する施設が、こちらの広大なフードコート!

用意できる限りの椅子を用意してやったぜ、という感じのこのスペースには、夜明けを待つ旅人たちがある種の生活空間を構築していました。
その一角にはコンセントのあるコーナーもありますが、数は決して多くありませんでした。たぶん常に誰かしら使ってるんじゃないかな。

フードコートの多くの店舗が早朝4:00(!)から営業を開始し、フライトの前にお腹を作っておくことも可能です。

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LCCの隆盛。成田からこんなに国内線が飛ぶ時代が来ようとは。

とりあえず夜食を食べて、ここまでごまかしてきた眠気をなんとか思い起こして仮眠を試みます。
世界に開かれた日本の空の玄関口で、机に突っ伏して寝るという普段着スタイル。貴重品は肌身離さずにね!


5:45頃、寝たと思い込むことにして起床。明らかに身体にムチを打たれてる感(

今回の時間が良くなかっただけで、第3ターミナルの過ごしやすさは快適そのものだと実感しました。
「安く気軽に」という私の価値観をがっちりつかむ空間設計は見事です。

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夜が明けて口を開けた保安検査場に並び、無事通過。

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ここからまたちょっと歩く。
エスカレーターを上り下りして、ターミナルの本体部分からサテライト部へとトコトコ歩きます。

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ジェットスターにバニラエア、春秋航空日本と、LCC各社の東の拠点ならではの充実した顔ぶれ。わくわくしますね。

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サテライトに到着しました。第3ターミナルの国内線は基本的にこのエリアから発着となります。

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メタリックなデザインは、建設コストを徹底的に抑えながらも、品を損ねない努力が感じられておしゃれ。

折しもこの日は「ラブライブ!The School Idol Movie」公開翌週の金曜日で、凄まじい興行成績を刻み始めている最中だったことから、朝の情報番組では映画のコーナーでピックアップされていました。
タイムリーにそのファンミに行くために飛行機に乗るところだったので、テレビがそのチャンネルに合っていたのはラッキーでしたw


士気を高めたところで、いよいよ搭乗の時間となりました。

当然ボーディングブリッジなんて代物はここには無くて、改札を抜けるとまず階段を下ります。

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で、一旦外に出ると。
某テーマパークの水上バスのりばみたいなゲート(?)をくぐり、タラップを上ればそこは水上バスではなくエアバス。

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やっぱり外側から見ると、Simutransでよく組む感じの建物ですね(
滑走路と同じ高さの地面を歩けるというのも、これはこれで楽しいもんです。


いよいよ離陸!
成田がいかに羽田と違う環境に建設されたかということが、眼下の景色からよく分かります。

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この日は全国的に雲が厚く、どの辺りを飛んでいるのかは福岡に着くまで見当もつかない状態でした。

福岡への着陸シーンは先日上げた今年1月の帰省と同じコースなので割愛。この旅よりも後の話だけど(


LCC初体験の感想としては、「乗ってしまえばこっちのもの」という感じでした。

確かにシートピッチに多少の圧迫感は覚えましたが、2時間以内の国内線でそう気にするほどのものではないなと。
規制緩和のおかげで、音楽も手持ちのスマホから流しっぱなしにできるようになった今、東京-福岡という短時間に機内で受けるサービスといったら、レガシーキャリアと比べてもジュース1杯があるかないか程度の差です。

まぁ、手荷物の大きさにやや慎重になる必要はありそうですが、旅を始める前に自分のことを自分で確認する習慣がついてさえいれば、LCCにつきがちなイメージである、追加料金がポンポン積まれていくようなストレスもないでしょう。

それで何千円・何万円と安く移動できるのであれば、少なくとも身体が若いうちはこんなにいいことはないんじゃないかな。


このときの帰省ではファンミの他にもいろいろと行ったので、次回はその辺りを中心に書いていきます。
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