
リゾート感溢れる膜屋根の佐世保駅から延びる、もう一つの鉄道に乗ります。


高架駅の片隅に、JRのホームと中間改札で仕切られた一角があります。
これから乗る松浦鉄道は、この隅っこのホームに発着します。
15:13発の伊万里行きに乗車し、乗りつぶしスタート。
島原鉄道とは逆に、松浦鉄道は典型的な国鉄ルーツの路線であり、1年だけJR松浦線として営業した後、1988年に第三セクターとして再出発した路線です。
この際、路線名も「西九州線」に改められたようですが、乗っていて路線名が目に触れることはあまりありませんでした。
松浦鉄道一日乗車券は2,000円。こちらは366日いつでも利用可能です。
佐世保-有田の松浦鉄道経由での普通運賃は2,600円なので、片道乗り通すだけでも一日乗車券のほうがお得です。

松浦鉄道は北松浦半島の町をぐるりと結んでおり、JR佐世保線と合わせて、西九州に大きな環状コースを形成しているとも言えます。
一日乗車券に描かれた意匠も、そのぐるりと回るユニークな路線を反映していて面白いですね。
なお、佐世保線はこの一日乗車券では乗れないので注意。
佐世保側から乗ったとき、最初の見どころとして外せないのが、やはり佐世保中央-中佐世保の区間でしょう。
動画時間2分でも「おいおい」って思ったでしょ?その上で走行時間はたった35秒という衝撃(爆
この区間の営業キロはわずか0.2kmで、普通鉄道としては日本一短い駅間として知られています。
ビルの狭間の単線高架という独特な雰囲気も、実に美味しいポイントであります。ともかくこの下には国道35号が通っていて、地元の利用者は国道のどちら側に用があるかで、2つの駅を上手く使い分けているのでしょう。
ちなみに佐世保中央駅のすぐそばには、逆に日本一長いアーケード(直線で一続きになっているものとして)を持つ四ヶ町商店街があるというのもなかなか面白いです。

佐々駅の駅舎は、ログハウスを模した大きな三角屋根でなかなかおしゃれ。
この佐々までは区間運転の列車もあり、ローカル感が本格的に出てくるのは、この佐々より先となります。

吉井のホームの裏手は桜並木になっていました。あと少しだけ遅く来れば、花も咲いていたことでしょう。

そして、普通鉄道としては日本最西端の駅となる、たびら平戸口に到着しました。
駅名の通り、長崎県を代表する観光地の一つ・平戸の玄関口でもあります。中心部は対岸の島にあり、九州本土とは平戸大橋で結ばれています。これがまた美しい吊り橋なんですが、車窓からは一瞬しか見えず、写真が撮れませんでした…。
半島をぐるりと回る松浦鉄道はまだまだ長いです。次回に続く。
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