新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

またも単発乗りつぶし。しかもあまりにも家から近く、「まだこんな所残してたんかい」と言われること請け合いです(?)

なんでもない月曜日の昼下がり。京葉線を淡々と下り、目指すは舞浜。
タイトルの通り、今回のネタはディズニーリゾートラインでございます。

まぁ、管理人は申告するまでもなくTDRド素人です。
2012年に中学の卒業遠足でシーに行ったのが最後ですね。タワーオブテラーに乗り損ねたのを未だに根に持っている程度には足が遠のいています。

ランドに至ってはほとんど記憶がなくて、15年以上前のクリスマスあたりに家族で行ったきりです。もちろん当時シーはまだありませんでした。
機会があれば…というか、機会があるだけではなかなか足の向かない場所であることは確かだと思うの。


本題に戻ります。ディズニーリゾートラインは、TDRの外周をぐるりと結ぶ環状のモノレールでございます。
TDR園内のアトラクションとは異なり、鉄道事業法に則って敷設された正式な鉄道路線です。


一つの証拠として、京葉線の車内でも、他の路線と全く同じように乗り換え案内が行われます。
が、鉄道趣味的になかなか面白い個性的な一面もあったりするので、追い追い見ていきたいと思います。

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舞浜駅の改札階の時計は、トランプのマークを模したユニークなデザインになっていました。4種類ちゃんとあります。

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TDRに入らなくても、イクスピアリだけでも結構楽しめたりします。ディズニーグッズを扱う店がある一方で、意外に書店や携帯ショップなど、普通の店舗も充実しているんですね。

そのイクスピアリに併設されているのが、ディズニーリゾートラインの玄関口となるリゾートゲートウェイ・ステーション。
ここから乗ってしまうのもちょっと芸がないので(?)、とりあえずランド側にダラダラと歩いていきます。


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たどり着いたのが、東京ディズニーランドの正門に向き合って建っている東京ディズニーランド・ステーション。
漢字かな交じりの正式表記で比べた場合、隣のリゾートゲートウェイ・ステーションと並んで日本一長い駅名になります。
(どう考えても「ステーション」が効いてるおかげだし、なんとなくずるい気はするけど)

背後の東京ディズニーランドホテル(開業は駅が先)の大部分を隠す形で建ってはいますが、これらの建築物は煌びやかなTDLとコンセプトを揃えて設計されており、この方向から見ても両者が一つの景観として見事に調和した名建築です。素晴らしい。
ディズニー作品にあまりアンテナが高くない私のようなゲストをも、この雰囲気だけでたちまち魅了してしまうあたり、さすがディズニーの器の大きさを感じます。


モノレールの運賃は、どの区間を乗り降りしても260円均一です。
丸1周して元の駅に戻ってきてもOK。そのまま自動改札で出場できます。2周以上する場合はフリーきっぷを購入しましょう。

運営元の舞浜リゾートライン社はPASMOに加盟しているため、普通運賃で乗る場合は相互10種のICカードがそのまま使えます。

ここからは余談ですが、ディズニーリゾートラインはれっきとした公共交通機関なので、当たり前のように定期券もあります。ただし磁気定期のみで、PASMOには載せられないようです。
1ヶ月7,710円なので、1日2乗車として15日通えば元が取れます。まぁ他の鉄道会社の相場と同程度ですね。

で、驚くべきことに通学定期券までちゃんとあるらしいですw
専門学校生の実習目的など、本当にごく限られた人しか買えないため、公式サイトなどには一切存在が明記されていませんが、2014年に消費税が8%に上がった際の運賃改定の認可申請に関する資料で、確かに通学定期券も存在することが確認できます。


ディズニーリゾートラインがいかに“ちゃんとした”鉄道の仲間であるかが分かったところで、いよいよ実際に乗車します。

“ちゃんとした”と書いたそばから、この路線は結構特殊性が際立っています。

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まず何と言っても、運行方向が反時計回りの片方向のみ。環状線だからこそ成立するとは言え、なんとかの神隠しかよっていう。
あと、書類上は完全な環状線は地味に珍しいのです。山手線や大阪環状線は鉄道要覧では環状ではありませんし(大阪環状線は資料によっては完全な環状線扱いの場合もあり)、富山地鉄市内線の環状部や札幌市電も、書類上は複数路線の集合体です。

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また、基本的に運行情報は「○分間隔」という案内のみです。
運転士(「ドライバーキャスト」と呼ばれるらしい)は非常時や訓練時以外乗務しない完全自動運転。つまり、乗客の増減に応じて柔軟に本数の調整ができるようになっているわけですね。

その車両が待機する車両基地は東京ディズニーシー・ステーションの近くにあり、入庫の際は東京ディズニーシー・ステーション行きという運用が出現したりします。
方向幕はついていない(必要ない)ので見かけ上の変化はないものの、駅の自動放送は入庫運用にもきちんと対応しています。録りそびれた…。

ちなみに、夢の国の雰囲気作りの一環としてか、↑の写真のようなわずかな例外を除き、案内上は基本的に「電車」という言葉を使わず「リゾートライナー」という呼称で呼ばれています。


東京ディズニーランド・ステーション→ベイサイド・ステーションの前面展望を録ってみました。
ちょっとたじろいでしまうほどえげつない広さの駐車場が眼下に広がります。

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もちろん車内はディズニー一色。
ディズニー作品で使われたBGMが絶えず流れ、窓や吊り革はミッキー型です。抜かりありません。

カーブしたソファ型の座席がこれまた心地よく、1周たった13分のショートトリップながら、快適に過ごすことができます。


あっという間に1周して、東京ディズニーランド・ステーションに戻ってきました。

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この駅には、ディズニーランドとモノレールの関わりを紹介するちょっとした展示がありました。

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これによれば、ウォルト・ディズニー自身が無類の鉄道好きであり、本家ディズニーランドの輸送機関として、当時は先進的だったモノレールを導入することに情熱を注ぎ、西半球で初めて本格的な実用化にこぎつけたことに誇りを持っていたそうです。

言われてみれば、ディズニーランドの園内に入れば、ウエスタンリバー鉄道などのなかなか凝った鉄道アトラクションもあり、ウォルト・ディズニーの鉄道愛はそういったところから垣間見える気がします。

このときウォルト・ディズニーが自らの路線に採用したアルヴェーグ式モノレールは、日本の現存路線では東京モノレールにのみ採用されている方式です。
日本では客室内のスペース確保やバリアフリーの観点から、背の高い日本跨座式が主流になっていきますが、アルヴェーグ式のスマートな車体はやはりロマンを感じさせます。

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日本のディズニーリゾートラインは日本跨座式を採用してはいますが、外観は他には見られない精悍な流線形をしており、その心はウォルト・ディズニーに敬意を表するがゆえのスマートさなのかもしれません。


こんなメルヘンの世界から極めて遠い人種の私としては、出かける前はあまり気の進まなかった乗り鉄だったんですが、いざ乗ってみるとものの見事に楽しまされてしまった乗りつぶしでした。やっぱりディズニーってすごい。
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