新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

今回のスタート、なんと東京ではございません。
12月1日から(珍しく)親と一緒に福岡に帰省し、私は東京に帰らずにそのまま北海道直行という、大胆というか頭の悪いスケジュールでございます。

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一応「旅の記録」の記事なので、なぜこんな時期に北海道周遊なのかを改めて説明しておきます。

今回そもそもの第1目的は、相も変わらず推しているAqoursのファンミーティングに参戦することです。

先行抽選の選択肢が大阪・札幌・沼津だった中で、なぜか札幌公演を引き当てる意味不明なツキを見せつけたのが7月の出来事。
この抽選では多少住所が考慮されているらしいという噂が流れていました。じゃぁどう考えても沼津やろ!!

で、せっかく札幌行くならということで、ほぼ真っさらだった北海道の乗りつぶしを学生のうちに進めようじゃないか。これが第2目的という経緯でございます。

何が大変だったかって、スケジュール云々ではなく、着替えとかを含めてリュック1本に収めることですよ。ガラガラは絶対に引かないと決めていたので、無駄に頑張りました。

パソコンだけで2.5kg、あと着替えとライブ用のグッズをギチギチに詰めて、トータル7kg強でした。逆に言うとパソコンさえなければ5kg行かなかったということ。


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雨の福岡から一路新千歳へ。福岡-新千歳線、JALでは1日2便しか飛んでいません。
満席がデフォの羽田-福岡線ばっかり乗っている身からすれば、ちょっと困惑してしまうほどガラガラでした。そのうち1便にされるんじゃないかという若干の危機感。


JALのずっとWi-Fi無料宣言、なかなか頼もしいです。いろいろ遊んでました。
来年(2018年)4月からANAも追随するそうで、どんどん競争して良いサービスを提供してくれたら嬉しいものです。

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ちょっと確信が持てませんが、恵山岬(函館市東端)かな?

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さてさて。14:00頃、ほぼ定刻で新千歳空港に到着しました。強行スケジュールと言ったって、福岡から2時間ちょっとで着いてしまうわけですから、時間的にはお気軽なものです。
北海道に降り立つのは5年ぶり、しっかりと旅をするのは実に中学時代以来7年ぶりのことです。なんとも感慨深い。

空港内にあるショッピング街をチラッとのぞいたときに、焼きとうきびを試食したらなまら美味しかった。さすがに初日から荷物を増やすわけにはいくまいと、次に見つけたときに買おうと決意。

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今回使用するきっぷはもちろん、「北海道フリーパス」でございます。
JR北海道の在来線が7日間全て乗り放題(新幹線は運賃分含め一切無効)。今や東日本では鳴りを潜めてしまった特急込みタイプで、1日あたり約3,750円です。
札幌-旭川が片道で4,290円(特急自由席。ただし片道2,540円まで下がる「Sきっぷ」という伝家の宝刀あり)と言えば、どれだけ頑張っている価格設定なのかがお分かりいただけるでしょうか。

また、普通車指定席も6回まで無料で取ることができます。
もちろん日本全国どこのみどりの窓口でも対応してもらえるので、あらかじめ乗ると分かっていた分は、旅の前に秋葉原で取っておきました。

ちなみに乗り鉄御用達の18きっぷは、北海道とは極めて相性が悪いです。
北海道自体があまりにも広いのももちろんですが、普通列車のダイヤが特にここ数年著しく弱体化しているためです。そもそも12月10日からしか使えないので、日程を合わせるのも現実的ではありませんでした。

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道内乗車1本目は、新千歳空港14:30発の快速「エアポート」145号 小樽行き。日中は2本に1本が札幌を越えて小樽まで乗り入れています。
どうやら快速「エアポート」の号数は、「札幌or新千歳空港を○時台に発車する何番目の列車か」を表しているみたいです。大陸感漂う北海道と言えど、上り下りはあくまで東京基準なので、札幌に向かうほうが奇数(下り)なのが何となく違和感。

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3分で南千歳に到着。
ここは旧・千歳空港駅で、千歳空港時代、空港利用者はここで乗り降りしていました。

幸い天気も穏やかで、あまり寒くなかったです。気象庁先生によればこのときの気温は0℃。

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「なるほど」と感心したのが、快速「エアポート」は南千歳でわざと進路をねじって、空港行きは札幌方面のホームに、札幌行きは苫小牧方面のホームに入るんですね。
こうすることで、空港から来た人が函館・釧路方面の列車に対面乗り換えでき、また函館・釧路から来た人が空港行きの列車に対面乗り換えできるわけです。
札幌方面と空港を行き来する人はそのまま乗っていればいいので、地元の乗り降りよりも乗り換え需要が大きい南千歳ではとても有効な工夫ですね。

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たぶんこんな感じ。Wikipediaの「南千歳駅」にある図のほうが綺麗ですが(


初日はとりあえず、一気に釧路まで直行します。
札幌から来た特急「スーパーおおぞら」7号 釧路行きに乗ります。JR北海道が誇る振り子式気動車特急、キハ283系でございます。

12月に入り、やはりウィンタースポーツを楽しむ旅行者で指定席はほぼいっぱいです。
外国人観光客がかなりの割合を占めていて、周りのチケットホルダーには英語併記のマルス券が多く見られました。

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雪によって音が吸収されるので、車窓は独特の静けさとともに流れていきます。この静けさと真っ白な景色が織りなす神秘感が、雪国の列車旅の大きな醍醐味なんですわ。

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車内の電光掲示板には「今だいたい停車駅間のこの辺だよ」という図が時々表示されるのがユニーク。


今走っている石勝線は、札幌から道東へのショートカットを企図して建設された比較的新しい路線で、この区間の沿線には目立った大きな町が全然ありません。
いずれも通過しましたが、新夕張-占冠しむかっぷに至っては、34.3kmにわたって1つも駅がありません。中央線の東京-国立と同じくらい。もちろん行き違い用の信号場、そして駅“だった”信号場はありますが。
そうした信号場にちょいちょい停車はしますが、通過する駅数の割に、ドアが開く間隔はものすごく長いということになります。

特急と別立てで普通列車を走らせるのも無駄になってしまうということで、新夕張-新得(距離にして89.4km)の間は、普通列車が1本も走っていません。
その代わり、この区間内だけ特急に乗る場合、自由席であれば特急料金を不要とする特例が設けられています。18きっぱーにはよく知られた話ですね。

南千歳を出て1時間以上経ち、ようやくトマムに停車すると、星野リゾートトマムを訪れる旅行者がぞろぞろと降りていきました。
英語由来以外では珍しいカタカナ駅名ですね。漢字を当てる場合は「苫鵡」とするそうです。「湿地」という意味のアイヌ語が語源だそうな。


ところで、指定席を取るときに海側でお願いしたのはよかったものの、北海道の冬は日没がべらぼうに早いという認識がほぼ抜け落ちていました。
若干遅れていたこの列車は、トマムに着いた時点で16:00を回るかどうか。東京の16時というと、冬でもまだ「暗い」までは行かない時間ですが、この日の占冠村は15:55でもう日没でした(
日没が15時台っていう感覚には、旅の間に多少慣れておかないと…。

列車は新得から根室本線に入り、さらに東を目指します。もうほぼ何にも見えてないけど(


帯広発車直後の動画です。これが17時をちょっと過ぎたぐらいの暗さというのはなかなか信じがたいほど、とっぷりと暮れています。
自動放送は日本語→英語→中国語の順ですね。
中国語は入れても韓国語はなしという事業者は珍しい気がします。特に私が福岡出身だからそう感じるのかもしれませんが、やはり距離も多少関係しているのでしょうか。


オーシャンビューの望みは日没によりほとんど叶いませんでしたが、代わりにスーパームーン翌日の存在感のある月を見ることができました。
これは確か白糠に着く直前あたりの動画ですね。


離合待ちの影響などで、途中10分ほど遅れたりしたダイヤは見事に回復し、18:39、定刻で終点の釧路に到着しました。

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南千歳から実に4時間弱、距離にすると304.5km。北海道のスケールのでかさを、初日にして再確認させられましたね。

そそくさとホテルに直行し(寒かったからではなく、肩が痛かったからです)、買い物がてら夜景探索へ。

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幣舞橋ぬさまいばしからの夜景です。なかなかにフォトジェニックな街灯。
かなり用心深い服装だったので意外と平気だったんですが、スマホいじろうと思って右手だけ手袋外したら、そこだけ外れるんじゃないかってぐらいに凍っていくようでした(

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気を遣ったであろう暖色系の街灯は、雪ととても相性が良くて綺麗ですね。

というわけで初日の移動は、道東方面から一気に乗りつぶしていく下準備という感じでした。飛行機降りてからの移動距離300kmの下準備とは一体。
日没がとにかく早いということを心に留めながら、2日目以降がっつり乗りつぶしていきます。
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