新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

6日目、12月10日です。

あ、2017年です。

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1週間近く北海道に滞在したことによって、自分の身を何から守るべきかは体感的に分かるようになってきました。
すなわち、雪深い道よりも、こうして氷になった道のほうがはるかに恐ろしい存在であるということです。

この日も昼過ぎから、Aqoursファンミの札幌2公演目に参加します。これまた午後からなので、まずは忘れずに鉄分補給。

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すすきの交差点。
そもそも札幌(というか北海道の都市全般)では「交差点名」という概念が基本的に存在せず、信号機が立っている角単位で「北X西Y」という名前が書いてありますが、すすきのに限っては観光客からも点のイメージで捉えてもらいやすいように、つい最近例外的に「交差点名」が付けられたそうです。

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今回のターゲットはもちろん、札幌市電でございます。

札幌には地下鉄と路面電車の両方が走っているのがポイントです。
地下鉄と路面電車の両方を現役で保有しているのは札幌市と東京都だけなので、地味に珍しい都市なのです。
(民鉄を合わせて見れば、京都や大阪も両方が走っていますね。)

札幌市電もまた縦横にいろいろと路線が延びていたようですが、1970年代以降、なんとも半端な生き残り方をしてしまった状態が続いていました。
結果として、都心部の西4丁目-すすきのの間がぷつりと切れたように見え、誰もが地図を見て「ここ繋がってればなぁ」と思い描くような姿でした。

するとどうでしょう、2015年にこの区間が本当に接続(復活)され、完全な環状線になることができたのです。

環状線としての完成後は、山手線と同様に「内回り」「外回り」という案内表示もなされています。

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観光地を結ぶイメージはあまり強くありませんが、市内南西部の重要な足としてぐるぐると循環しています。


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中心部からほぼ半周となる電車事業所前で、ふらっと降りてみました。
名前の通り市電の運行拠点がここにあり、また鉄板観光地の藻岩山にも程近いです。
今回は時間の都合上寄りませんが、藻岩山から見る札幌の夜景は函館にも負けてないみたいですね。

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丸みを帯びた車体がなんともレトロフューチャーないい味を出しています。

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残り半周をサクッと乗りつつ、中心部に戻りましょう。

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2015年開業区間は、内回り・外回りそれぞれの軌道を歩道に寄せた、いわゆるサイドリザベーション方式で敷設されています。
歩道から直接乗り降りできる、歩行者に優しい方式。乗り場に行くのに横断歩道渡るのって、乗り遅れないかやきもきしますからね(

西4丁目駅に戻り、市電1周完了しました。
1周の所要時間は時刻表上は1時間弱です。



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おそらくコンサート向けホールとしては札幌でも最大規模だったニトリ文化ホールですが、2018年9月いっぱいをもって閉館となりました。

今回のファンミで連番を組んでくださったフォロワーさん、本当にありがとうございました。1年以上の時を経てお礼申し上げます。

これで今回の旅行の主目的は果たせましたので、普通だったらすすきのあたりで打ち上げで一杯やって、夢心地のままに新千歳へ…となるところでありましょう。


が。頭の悪い管理人はこれより千歳から全力で逆走します。公演終了から1時間足らずで。

クリスマスシーズンらしいセトリが大変良かったとか、キャストのお見送りに感激したとか、そういう余韻にもろくに浸れないまま、札幌から逃げるように脱出しなければなりません。
いろんな趣味兼業してるとまれによくありがちな事象です。いっぺんに満たそうとするのが間違いなのでは


大急ぎで地下鉄に乗り込み、さっぽろまで急行します。

2日間で2回突っ込むという大変お世話になった大丸下のコインロッカーに深々と頭を下げ、JRの改札を通ります。

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結果的には少し余裕を持ってホームに立つことができました。


札幌16:13発、快速「エアポート」155号で函館本線を上り、まずは小樽へ向かいます。
札幌駅も列車がホームをあまり長い時間占有できないため、適宜列車をいろんな方向に直通させています。
少し前までは旭川方面からの特急を「エアポート」にして千歳線に直通させることもやっていたようですが、進行方向を変えないといけないのと、遅延の拡大を抑える必要があるということで、現在は特急の直通はやめて、向きを変えずに済む小樽方面の直通列車を設定しているということのようです。


少し遅れながらも、小樽に到着すると、16:49発の長万部行きが、私たちの到着を向かい側で待ってくれていました。
ここでも両数がガクッと減ってしまうため、人口密度が跳ね上がりました。ほとんどすし詰めと言ってもいいレベルです。

ここまでは札幌都市圏として手軽に乗りやすい区間ですが、ここからは限りなくローカル線の顔をした幹線になります。

路線としてはこの先も函館本線のままである一方で、その雰囲気はまるっきり変わってしまいます。


現在函館方面行きの特急は、札幌を出てこちらを通るのではなく、逆向きの千歳線から室蘭本線を経由し、長万部で再度函館本線に合流して函館へ向かう南回りルートに完全に移ってしまっています。
室蘭本線のほうが線形がはるかに良く、30km以上長いにも関わらず所要時間が短く済むのと、沿線人口も室蘭本線沿いのほうが多いというのが理由です。↑の引きの縮尺でさえ、明らかに南回りのほうがスピード出せそうですよね。
結果的に、こちらの北回りルートは札幌-小樽間を除いて完全なローカル線状態になっています。

ただし、新幹線はこちらの北側を通るルートで建設が進んでいます。
単純に距離が短くなるのと、よく言われるのが有珠山の噴火による不通リスクを回避するためというのもあったとか。
観光・日常利用とも見込める倶知安などへの劇的なアクセス改善と、短い間隔でまめな需要がある南回りルートに在来線特急を存続させることができれば、ちょうど良い住み分けが可能ではないかと思っています。

特に倶知安は現状、札幌からどんなに頑張っても2時間はかかるところ、なんと20分ちょっとで着けるようになるという、革命としか言いようがない予測まであります。
地元の方にとっては、私のように福岡の人間が衝撃を受けた「熊本まで30分」のインパクトの比じゃないと思います。これは楽しみです。


最後尾1両は倶知安で切り離されてしまうそうなので、余市で人口密度が少し落ち着いたのを見計らって前に乗り移りました。

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倶知安でようやくボックスシートが空き、初めて落ち着いて写真を撮ることができました。
この時間から繰り出していく旅行者がいるのは、前泊してめいっぱい楽しむということでしょうか。侮れない観光需要を実感します。

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さらにニセコを過ぎると、いよいよもって人口希薄地帯に突入します。
車窓も既に真っ暗になっており、ふとした瞬間に「あれ?さっき駅に止まったのって何分ぐらい前だったかな…」と考えては、「もう相当止まってないや…」と、何とも言えない不安に駆られる現象が起こり始めます。
乗客が自分1人ではないというのが安心材料になってくるわけですが、それでも小樽から乗り換えていないというには信じがたいほど車内が様変わりしてしまうので、ずいぶん果てしない時間列車に揺られている錯覚に陥ってしまいます。

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昼間だともっと見どころもあるのかもしれませんが、何しろ真っ暗で状況に動きがないので、動画を1本貼っておくぐらいしかできません(

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19:58、長万部に到着しました。小樽から実に3時間以上。
ここまで来ると“道南”と言っても差し支えないでしょうか。思えば根室や北見から、ずいぶんくまなく乗ってきたものです。

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駅構内にいたのは、ふと見渡した時点で私を含め2人か3人だったと思います。窓口も既に閉まっており、実質無人駅。


駅の外に出てみました。
凍りきっていないベチャ雪ながら、情景としては非常に綺麗でした。
古いデジカメなので、風の音はかなり敏感に拾うんですが、それでもこんな静かな映像が撮れているあたり、実際にどれだけ幻想的だったかは何となく想像していただけるのではないかと思います。雪国は観光に行く分には最高です。



全くひと気のない中、心なしか雪の勢いはどんどん強まってきました。この状態、たぶん経験したことない方の想像以上に怖いと思います。


まさか長万部ほどのメジャーな駅でこんな孤独感を味わうとは思っておらず、本当に時刻表通り列車が来るのかさえ疑心暗鬼になってしまうほど心細くなっていましたが、20:16発の特急「スーパー北斗」21号 札幌行きは、3分ほど遅れながらもきちんと来てくれました。本当に鉄道は頼もしいです。
むしろ車掌さんには「うわぁ、この時間の長万部から乗ってくる客いるよ…!」とさえ思われたかもしれません(


室蘭本線は内浦湾沿岸の町を通り、特急は洞爺や伊達紋別といった拠点駅に止まっていきます。
今や北海道でも屈指のメジャー秘境駅(そこはかとない矛盾)となった小幌駅もこの区間にあります。

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21:10頃、無事に東室蘭に到着しました。

1週間にわたり私を試してきた雪は、ここ室蘭でとうとう雨に変わり、この旅で初めて傘を差すことになりました。

どうにかこうにか宿に到着し、6日目の移動が終了しました。濃密な1日でした。
札幌のイベントに参加した人で、果たして当日室蘭に宿を取る人がどれだけいるのかと。

最終日も基本的には予備日で、室蘭・登別あたりの観光を一応の前提としつつ、なんでもできるように計画しておきました。

今なら『ラブライブ!サンシャイン!!』の聖地巡礼で函館へ、というのも候補になりそうですが、そもそも函館が初めて登場したのがこの旅の週かその前の週で、今回の旅の宿泊地選定でも、道南に寄ること自体を想定していませんでした。
急遽日帰り強行というのも頭の片隅にはあったんですが、どんなに遅くても19:00過ぎには絶対に新千歳空港にいないといけないので、片道3時間はリスク管理上あまりに距離が長すぎるため、ボツにしました。

まぁ、函館が出てくるなんて知ってれば函館空港から脱出してたよね(


何にせよ、最終日を前に雨と来ては、何ともなりません。朝起きてから考えませう。
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