学生としては最後の旅になりましたが、どこがふさわしいかと考えたわけでは一切ないことを何となく察していただけるかもしれません。
ただ、「ひたすら鉄道に乗り倒すだけ」みたいなところがあった今までの記事とは、少し趣向を変えた旅にできたかなと思います。

今回のスタート地点もいきなり羽田空港です。「蒲田駅」のパターンが減りつつありますが、特にネタ切れ対策というわけでもないです(

ただ行先は新鮮で、羽田7:20発、スカイマーク101便の神戸行きでございます。
関西までなら18きっぷで行ってしまうことが多かったので、さすがに飛行機で行くのは初めてでした。
近いなぁ神戸。なにしろ福岡までの距離の半分しかないので、眠りの態勢に入るまでもなく着陸してしまいました。

8:30頃には早くも神戸空港に到着。今回はあまり時間に追われる旅程ではなく、時間にも気持ちにも余裕があります。
京阪神向けにできた3つ目の空港ということで、さすがに規模は小さいんですが、実はコスパ最強でおなじみスカイマークの本丸が神戸になっています。
羽田は当然として、新千歳に長崎・鹿児島、さらには那覇などにもダイレクトに飛べる、スカイマーク1社だけでかなりの方面に行けてしまう使い勝手の良い空港です。
三宮の街中まで20分で着けますし、つくづくこっちに関空の機能があれば良かったのにと思わないでもありません。まぁそれはあくまで神戸や大阪市内に用がある目線での感想に過ぎないわけですが。
さて、早速乗りつぶしを始めていきたいと思います。


神戸空港から20分で三宮の中心部へ運んでくれる頼もしい存在、それがポートライナーでございます。正式名称は神戸新交通ポートアイランド線。

元々はその名の通り、神戸空港の手前側にあるポートアイランドへの交通機関として開業しました。
その部分は1981年開業で、一般的にイメージされる新交通システム(ゴムタイヤで走るやつ)の中では日本で最初にできた路線だそうです。
さらに、無人での完全自動運転を本格的に実用化した鉄道という観点では、ここが世界初とのこと。

まーた雨…。
もとい。やはり臨海部には新交通システムがよく似合います。最後尾の座席に落ち着き、しばしかぶりつき。

道路橋と並んで、まずはポートアイランドへと渡ります。

途中の中公園で一度降りました。
ポートライナーは、神戸空港から三宮まで一直線なだけの路線ではありません。
もう一つ、三宮を出て市民広場で南公園方面に分岐してから、ポートアイランド内をぐるっと回って北埠頭を経由し、今いる中公園で来た道に再合流して、そのまま三宮に帰っていくという系統があり(というかこちらが元からある形)、いわばラケット状の独特な運行をしています。
ちなみに循環系統はこの向きにしか走っていないため、例えば循環ルート内の中埠頭から南公園に行きたい場合は、一旦逆方向の中公園まで行って乗り換えてから、ぐるっと回ってこないといけません。たぶん歩いたほうが早い(

三宮から来たのに「三宮行き」と案内してしまっては意味不明になってしまうので、途中まで「北埠頭行き」、あるいは「北埠頭経由三宮行き」と案内されていました。


いかつい2層構造、かっこいい。

マンションの建ち並ぶ中を走ってくる姿は、なかなか現代的な雰囲気があって見ていて楽しいです。

循環ルートもぐるっとなぞり終わると、ポートタワーをシンボルとする、よく知られた神戸港の風景が左手に見えてきました。
ポートアイランドはまさしく人工島の上に形成された街を有していることを実感させられますが、このポートライナーのおかげで交通の便もなかなか良さそうです。

三宮に到着しました。

こうして見ると、やはり昔からある路線らしい、若干の年季を感じます。
ここから引き続いて、神戸市営地下鉄の乗りつぶしにかかります。



地下鉄の1日乗車券を購入し、まずは新神戸へ。
新幹線に乗っていると、新神戸ってトンネルの隙間にギリギリ差し込まれた駅なせいで、やたら辺鄙なところにあると思い込んでしまうんですが、実際には三宮から1kmちょっとしか離れていないんですね。歩くことも無理なくできそうな距離です。
いきなりですが、ここから残り1駅だけは別会社の北神急行電鉄の路線になり、1日乗車券は使えないので一旦改札を入り直します。ICカードでもOKです。
“1駅”と言っても、新神戸から六甲山の地下を一気に駆け上がり、神戸電鉄の谷上へとつないでしまう、某鉄道シミュレーションゲームでバイパスを作るときにやりがちなチート的鉄道です。地図でも清々しい一直線がものすごく目立ってます。

改めて運賃表で見ても「なんだこのチートな線は」という感じです。
例えば三宮から有馬温泉まで行くとき、新開地を回って神戸電鉄で行くルートでは1時間弱かかるところ、北神急行を経由するとなんと30分で着いてしまいます。
なにぶん1駅で360円かかるもので、高額鉄道だと言われがちですが、まぁ急行料金のようなものだと考えれば割と納得できてしまう設定ではあります。
到着まで8分間、途中駅も一切ないトンネルの中をひたすら進むので、若干ドキドキが楽しめる路線だったりします。

谷上に着きました。

この短時間で山を一つ越えてきているので、神戸の中心部とは既に駅前の雰囲気がまるで違います。
ここでさらに神戸電鉄に乗り換えれば、有馬や三田方面へ足を伸ばすことができます。
ただ今回兵庫は本題じゃないので、このぐらいにして新神戸へ戻ります。
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