何の工夫もなく、ただ18きっぷで神戸から東京に帰るだけの1日です。
「東海道本線走破!」と思いきや、川崎で降りてしまうという締まりの悪さも気にしません。
今回の旅では、結局初日と最終日しか18きっぷを使わなかったことになります。
「連続した日に使う必要がない」というのは、18きっぷの地味ながら効果の高い強みの一つだと感じます。

新開地から神戸駅のほうへ左カーブを描く何気ない道路ですが、神戸高速線(南北線)がこのルートを高架でたどり、神戸駅に乗り入れる計画があった名残なんだそうです。

というわけで、1日のスタートは東海道本線の終点、神戸駅です。
時計がついた駅舎って隠れた萌えポイントだったりしませんか。しませんね。

Twitterのフォロワーさんが大阪で会おうと言ってくださったので、まずは待ち合わせ場所に向かいます。
ラッシュをやり過ごすように駅の中で朝ごはんを食べつつ、少し遅めの出発。

新快速と快速、いずれも野洲行きが並びました。
JR神戸線で快速って乗ったことがない気がします。新快速が異常に速すぎるのであって、快速も十分に速く、混雑を避けるには旅程に余裕を持って快速を選ぶのも賢いのかもしれません。
今回も結局8:33発の新快速を選びましたが、ラッシュのピークを避けたおかげで、三ノ宮で乗客が入れ替わるタイミングで難なく座ることができました。

だいたい30分で大阪に到着です。昼間よりは若干時間がかかるものの、それでも飛ぶように速いですね。

待ち合わせ時間にまだ余裕があったので、一旦阪神梅田駅に寄り道して、おなじみのミックスジュースをぐいっと飲み干しました。朝の身体にスッとしみわたって美味です。
大阪環状線を半周して、天王寺でフォロワーさんと合流。

あべのキューズモールに出店していた『ラブライブ!サンシャイン!!』セレクトショップなどを楽しみました。

非常に歴史的価値が高いと教えていただいた、阪堺電車のモ161形162号車です。
なんと1928年製…!定期運用があって、日常的に普通に乗れる電車としては日本最古の形式なんだそうです。
1928年というと、私自身と面識のある親戚はおそらく誰一人生まれてすらいません…。そんな時代に生まれた車両が、90年を経てなお普通に使えるほどしっかり造られ、また整備されているというのは並大抵のことじゃないと、関係者の方には敬服の念を抱くばかりです。
お忙しいところ遊んでいただいてありがとうございました。この場で改めて。
18きっぷで移動するとき、東海道線の時間距離をなんとなく頭に入れておくとかなり便利です。
例えば大阪-東京はざっくり9時間、名古屋-東京ならざっくり6時間半、といった具合ですね。
これを踏まえると、「14:00~15:00ぐらいまでに大阪を出発すれば、その日のうちに東京まで帰れそうだな」と逆算できるからです。
実際、2019年現在のデッドラインは大阪15:30発なので、途中の余裕を考慮して概ね正しい計算ができていると言えます。
東海道線はどの区間も十分本数が多いので、ある程度慣れてきたら、そのどんぶり勘定ができれば時刻表を見る必要さえありません。とても気楽です。
大阪駅に戻ってきた時点で時刻は12:00少し前。2ヶ所ぐらいは寄り道してもまだ大丈夫だな、よしよし。

…というのはあくまで列車が定刻で走っているのが前提です。
遅れ45分…?なんだこれは。
JR神戸線内での線路内人立入などが絡み、かなり大きな遅延が発生していたようです。

湖西線経由の新快速を見送り、およそ40分遅れでやってきた琵琶湖線経由の新快速 近江塩津行きに乗ります。
こういうことがあるので、本当に後がない終電に最初から狙いを定めるのはあまりおすすめしません(
JR京都線内は概ねいつものペースで走り、40分遅れのまま京都に着きました。これ以上遅れることはなさそうだなと安心しきっていました。
ところが琵琶湖線に入り、複々線区間が終わったあたりから、じわじわと進みが鈍くなってきます。
先行列車が詰まっていて、止まっては動き、止まっては動きを繰り返すようになりました。
彦根に着く手前で、とうとうこの列車の運行を米原で打ち切るとの放送が入りました。
幸い今回は米原から先は関係なかったので、特に問題はありませんでしたが、改めて大きな遅れになったことを実感しました。
さすがに会社をまたぐ米原より先に遅れを波及させるわけにもいかないでしょうから、米原での接続に関しては「なるようになれ」と思うことに。

ちょうど14:00を回るかというところで、ついに米原に到着しました。
12:53には着いていたはずの列車なので、結局遅延は1時間を超えたことになります。まぁ米原まで着けただけよかったです。
駅名標にJR東海のナンバリングがついていました。なるほど米原は熱海(CA00)から83個目なのかと、すぐに分かるようになりました。
正確には、磐田-袋井間の御厨駅開業を見越してCA30が欠番になっていて、現時点では82個目です。

最悪14:03発の大垣行きは諦めていいかなと思っていたのですが、すんなり乗れました。
諸々の接続を待ってくれたようで、12分遅れて14:15頃発車しました。

伊吹山を眺めつつ、14:50頃、大垣に到着。
すぐに14:56発の快速 豊橋行きに乗り換えて、ここからは時刻表通りのペースに回復しました。
名古屋で無事に着席もでき、あとはもう何も起こらないことを祈るだけです。

幸い本当に何も起こらなかったので、サクサクいきます。16:27、豊橋に到着。

16:42発の浜松行きに乗り継いで、17:16に浜松。
さらに17:20発の熱海行きへの乗り換えが済めば、いよいよ帰るだけのテンションです。
もはやここまで来るとカメラを構えることもしなくなってしまい、鉄道好きとしての大事な何かを忘れているんじゃないかと、若干の自己嫌悪に陥らないでもないです。
それではよくないということで、19:31に着いた沼津で途中下車しました。
正直、こんな時間から沼津に繰り出してもそんなに行くところは多くないのですが、せっかく通るんですからね。
元はと言えば、JR神戸線が遅れなければあと1時間ぐらい早く着いてたんです。私にはどうしようもできません(
幸いにも、欧蘭陀館さんの20:00のラストオーダーに間に合いました。

沼津巡りの締めくくりに、夜ここを訪れるということは何度かやっていまして、今回は四国からの旅の締めくくりにカツカレーをいただくことになりました。
「やっぱりコーヒーはコーヒー屋さんで飲むに限るなぁ」としみじみ思うところまでがセットです。

ざざざっと(?)沼津の空気を吸って、今度こそ今回の旅行は終わりです。
21:04発の熱海行きに乗車。熱海から快速「アクティー」に乗り継いで、22:49に川崎に到着。京急で無事帰宅しました。
鈍行でも同じ日に大阪と沼津の両方に立ち寄れることを思うと、やっぱり東海道線は偉大だなぁと思うばかりです。
今回の旅をもって、学生という身分での本格的な旅は最後となりました。
少し前に、完乗率が50%を突破したとき、学生のうちに完乗率を60%まで上げるのを一つの目標にしている、ということを書きました。
結果としては、2017年12月の北海道7日間周遊などが功を奏し、その目標通り60%を達成しました!
あまり長期間にわたる旅をする機会はなかなか作れないかもしれませんが、18きっぷでジリジリと目的地まで行っていたような旅から、いろいろな交通手段を駆使してターゲットの地域を攻略するスタイルに変化していくというのも、それはそれで楽しいかなと思います。
実際、今では昔ほど鉄道だけにこだわらないようになっていて、気持ちの面でもいろんな移動に目を向けてみたいという欲求も出てきているので、ブログでもいろいろと面白いものを皆さんに紹介していければいいなと思っています。
ではでは、引き続きたまっている旅の執筆を急ぎますので、しばしお待ちくださいませ(
- 関連記事
-
- 4/8 房総横断私鉄の旅② (2019/04/06)
- 4/8 房総横断私鉄の旅① (2019/04/03)
- 3/20-23 瀬戸内環状めぐり⑨ (2019/03/25)
- 3/20-23 瀬戸内環状めぐり⑧ (2019/03/23)
- 3/20-23 瀬戸内環状めぐり⑦ (2019/03/21)