掛け値なしに、すごくいいと思います。
決定したその日のうちに、ここまで素直にしっくりくる元号が生まれるとは思っていませんでした。
いつもより心なしか口角の上がった菅官房長官の発表を耳にしたとき、未知の響きの中にも、みずみずしい柔らかさと、一方で引き締まった凛々しさを併せ持った、なんというか心地よい正統な新しさを率直に感じました。
昨日まで日常のどこにも全く存在しなかった言葉が、今日1日にしてほとんどすべての国民が共有する象徴的な言葉として舞い降り、やがて次の「当たり前」として、最初からあったかのように日常に溶け込んでいくということ。これってとんでもなくすごいことじゃないですか?(語彙)
生まれたときから“元号=平成”であって、一度として変わらないものだった私としては、「平成が始まったときもこんな感覚の人がいたのかなぁ」という、なんとも不思議な気持ちに浸りながら中継を観ていました。
万葉集の『梅花の歌』を集めた部に添えられた序文から採っているというのが、これもまた雅でいいですね。
これらの歌は、大宰府にあった大伴旅人(西鉄の観光列車「旅人」の由来になった人物ですね)の邸宅での宴で詠まれたものだそうで、大野城出身の人間としてはこれもまた密かに嬉しいです。
安倍総理が質疑応答で『世界に一つだけの花』の題を引用して述べたように、人々がそれぞれの花を咲かせられる時代。
これからますます穏やかになっていく春の5月から始まりますし、由来も込みですごくおしゃれじゃないですか。素晴らしい。
「平成」は昭和天皇が崩御あらせられた喪失感の癒えないままに、粛々と始まった感もあったと回想する方の話を聞きました。
この度今上陛下がご健康のうちに譲位あそばされるということで、「令和」という新しい元号を心からの喜びをもって迎えることができるというのも、また良かったことの一つなのかもしれません。
昭和を知る世代の方々の中には、平成を越えた先に再び「和」を尊ぶ元号の時代が訪れるということで、感慨深いものがある方もいらっしゃるのではないかという気がしています。
私はこれまで平成の時代しか知らなかった人間ですが、単なる「昭和もこんな感じだったのかなぁ」という追体験の心持ちではなく、全く新しい時代として、「和」のもとに日本で生きていくということ、またそれが昭和、平成、令和という世代(もちろん明治、大正世代の方も含めて)を越えて目指すべき象徴の言葉として掲げられることに、大いに希望を感じます。
どこのプロパガンダだというぐらいベタ褒めの記事になってしまいましたが( 素直に「おぉ、すごくいい」と思った次第です。
後から読み返したとき、私にとってはこういったみずみずしい期待感と感慨から、令和の時代は始まろうとしていたんだということが思い返せればいいなと思います。
ではでは。
なんのメッセージ性やねん #カスタムキャスト pic.twitter.com/vekyHDuATq
— うるっち (@UltraGreenCar) 2019年4月1日
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