
大多喜駅で降り、町に出てきました。
本多忠勝が治めた城下町ということで、古い町並みもところどころに残っています。
ランチタイム定食
— うるっち (@UltraGreenCar) 2018年4月8日
お手軽にとんかつを食す pic.twitter.com/EpEHac07eg
その一角にあるとんかつ屋さん「有家」でお昼ご飯をいただきました。
内陸部の街で揚げ物って、なぜか鉄板なイメージがあるんですが、果たしてどこから来てるイメージなのか( 美味しかったです。
腹ごなしに、大多喜城への道を途中まで登ってみることにしました。

歩道に作られた休憩スペースから、川が作り出した渓谷といすみ鉄道の橋梁を見ることができました。
なるほど、列車の撮影スポットとしてもなかなか良いのではないでしょうか。
せっかくなので、ヒーリングをお楽しみくださいませ。ちょくちょく車がブォンと通るのは気にしない。
さすがにカメラ新しくしたほうがいいかな…という気にもなりつつ、相変わらず大事に使っています。

駅に戻ると、なぜか騒々しい雰囲気。
これから進む先の踏切で、自動車との接触事故があり、ダイヤが乱れていました。大多喜から先に進めません。
事故があったときに不謹慎ですが、ここで房総半島横断ができないとなると、ちょっとつらい。とりあえずは駅で待機です。

ホームには、いすみ鉄道名物のキハ52+キハ28で運転される急行が入線していました。ここで足止めになっていたんですね。



思いがけず、貴重な車両をじっくり観察できることになりました。
国鉄時代の雰囲気がそのまま大事にされているのが分かります。

昔ながらの屋根を持つホームも、絵に描いたようないい雰囲気があります。
そうして10分ほど待っていると、事故の処理が終わったようで、運転再開の知らせが入りました。
大多喜で足止めになっていた急行はこのまま折り返させることで、遅れを吸収することになったようです。事態がさほど深刻ではなかったことが分かり、一安心です。

上総中野から普通列車も入ってきました。
こちらも入れ換えて、上総中野行きとして運行再開となりました。定刻からは7分ほどの遅れですが、上総中野で小湊鐵道に待ってもらう手配をしてくれたようでした。

千葉県は日本一最高峰が低い都道府県らしいですね。
それでもこの辺りまで入ってくると、ちょっと分け入った雰囲気はあります。

無事に上総中野に到着しました。ここでいすみ鉄道は終点となり、小湊鐵道に乗り換えます。

またすごい車両が出迎えてくれました(
私と逆に、小湊鐵道からいすみ鉄道へ乗り換える乗客も大勢いて、総入れ替えが繰り広げられます。
両者の本線はつながっていません。ただホームのない側線でつながってはいるので、車両のやり取りなどはできるようになっています。
直通したらどうかという話もたまにありますが、「直通して、どうなる…?」というのも正直あるので、まぁこのままでいいんじゃないかなと思います。

車内もまた素朴な感じで、飾り気のないレトロ感がいい雰囲気です。
いすみ鉄道が「どう?すごいでしょこのレトロな車両!」という感じで積極的に売り出している印象なのと対照的に、小湊鐵道は平気な顔で実はすごい車両を走らせている感じなのがまた面白いです。
いすみ鉄道は旧JR木原線、小湊鐵道は当初から純粋な民間私鉄という違いがあり、この辺りも会社のカラーの違いと無関係ではないかもしれません。ちなみにコンパス時刻表は原則的に、旧国鉄・JRの会社の時刻表は移管後も載せてくれるので、いすみ鉄道側の時刻だけが載っています。
終点の五井に着く2駅手前に、千原線が目指そうとしていた海士有木駅があります。
駅周辺だけ見ると、正直「本当にここにつなぐ気だったんか…?」という感じなんですが、そもそもあの路線は小湊鐵道が建設しようとしていたものらしいです。
要は、この辺りから千葉の街中まで行くお客さんに自社線に乗ってほしかったんですね。つまり本来はこっち側を起点に構想された鉄道だったわけです。
その建設免許が千葉急行電鉄に引き継がれ、千葉側でニュータウン鉄道としてのポテンシャルを見出されるも、道半ばに留まってしまったというのが事の顛末のようです。
もっと言うと、「小湊鐵道」という社名自体が、外房線の安房小湊駅を目指していた名残なんですね。
かたやいすみ鉄道の旧路線名「木原線」も、実は木更津+大原の意味。もし久留里線が上総中野まで延びていれば、木原線が完成していました。
両者はひとまず上総中野で接続し、房総連絡鉄道を作るという目的は一応果たせたので、「とりあえずこれでいいか」となって、そのまま今に至ると。
これらが全部それぞれの計画通りに建設されていたら、房総半島の鉄道網はまるで別物の壮大なネットワークを形作っていたことになります。こういう「if」は紐解いていくとかなり奥深いですね…。

五井に到着し、房総半島横断が完了しました。若干時間が厳しかったため、JRの駅名標だけ…。
どうにか内房線への4分乗り換えを成功させ、総武線直通の快速 久里浜行きで帰りました。こういうときのグリーン車は効果的です。
千葉県の私鉄は結構大変で、なかなか乗り終わる気配がありません。
記憶が確かなら、次も千葉県私鉄の話です…。筆が乗るまでしばしお待ちくださいませ(
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