新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

お待たせしました。久しぶりの遠征回でございます。

実は福岡には親戚の祝い事で9月に帰省することが決まっていたので、今回は特段の用はなく。
しかし記念すべき社会人最初の夏休みだし、ざっくり地元方面を攻めてみるかということで、降り立つ地を初めて鹿児島に定めました。


平成30年台風12号を覚えているでしょうか。
関西から上陸し、そのまま瀬戸内・九州に向かって西へ進んでいくという異常なコースを辿った、あの逆走台風です。

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7月29日朝、ちょうど3月の旅で利用した神戸行きのSKY101便が欠航。このまま行くと九州方面も危うい中で、鹿児島行きのSKY301便はとりあえず予定通り飛んでくれることになり、旅のスタートは問題なく切れそうということになりました。

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東京も前日の28日はかなり荒れたのですが、たまたまNHKホールで槇原敬之さんのライブがあり、出発を夏休み初日から1日ずらして29日の朝一にしたのでした。28日出発にしていたら、時間帯によっては詰んでいた可能性もあったので、不幸中の幸いでした。


遅れることもなく、鹿児島空港に到着。
住所的には霧島市にあります。もう宮崎との県境が割と近い場所です。

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バスターミナルの前には「おやっとさぁ」(たぶん「お疲れさま」とかそんな感じ)という足湯がありました。さすがの天然温泉!
九州は割とどこに降りても温泉が楽しめるのがいいですよね。


飛行機の着座姿勢を一息伸ばせたところで、早速旅を始めていきましょう。

鹿児島空港は地理的に不便だとよく言われますが、薩摩半島・大隅半島どちらにも偏っていない位置にあるおかげもあり、県内各地へのバス路線網はよく整っています。

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鹿児島中央駅までは高速バスで40分、運賃は1,250円です。所要時間で見ればごく標準レベルですし、本数的にもほぼ10分ヘッドというかなりの高頻度運行なので、むしろかなりストレスフリーな空港という印象があります。
私を含めた九州の人間は、福岡がチート級に便利すぎて感覚が麻痺しているだけなので、あまり我々の言うことは気にしなくていいのです(

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溝辺鹿児島空港ICから九州自動車道を走り、鹿児島北ICで降りて国道3号に入るルート。

隣に座っていた小さい男の子がすっかりバス酔いして辛そうだったので、いたたまれなくなり「遠く見とくとよかよ~」とか声かけてみました。
私自身もこうして旅好きでやってますが、実は乗り物の中でも高速バスだけは若干苦手で、気持ちはよく分かります。酔うことはめったにないのですが、どうも気密性が高いのがダメなのかもしれません…。
お母さんともいろいろ九州のお話をさせてもらいました。男の子も鹿児島中央駅に着く頃には少し元気になっていたのでよかったです。


バスは時間通りに、鹿児島中央駅の向かいにある南国交通バスターミナルに到着しました。

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私は元々福岡と熊本の人間ですが、鹿児島にも意外と縁がありまして。
中学校に入ってから研修旅行というお題目で2回。それからこう見えて当時天文部に入っていたので、2009年の皆既日食を見にフェリーで奄美大島へ向かうのに1回。
まぁよく考えるとあんまりプライベートな訪問はなかったのですが、ともかく9年ぶりとは言え全くの鹿児島素人ではなかったのでした。

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昔は向こう側に改札階に続く大階段がありました。
今はその跡地を活用して駅ビルが拡張されています。隙間から見えるエスカレーターが、大階段の面影をわずかに留めてたりします。

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快晴ではないものの、桜島が街並みの間から顔をのぞかせていました。


というわけで、鹿児島市電の乗りつぶしから始めていきます。
ただし、今回は最適な効率を探った結果、2日に分けてやります。


路線網としては、ループ部分と両サイドのヒゲの部分という見た目をしているものの、環状運転ではありません。
鹿児島駅前を起点にして、基本的には2つの系統に分かれます。

1系統高見馬場たかみばばから海寄りを経由して、郡元を経て谷山まで貫きます。この系統は鹿児島中央駅前を通らないので注意が必要です。
2系統は高見馬場から山寄りに入って鹿児島中央駅前を経由し、基本的に郡元で終点になります。
朝夕だけ2系統のコースから谷山方面に直通する電車があるにはあるのですが、狙わないと乗れない本数しかありません。

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…なぜ鹿児島まで来て京急を見ているのか(

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鹿児島中央駅前から、2系統の郡元行きに乗車します。


後ろ側には鹿児島大学の敷地が広がるアカデミックな区間です。
鹿児島市電は全国に先駆けて、軌道上に芝生を敷き詰める緑化事業を進めたことで知られています。併用軌道区間のうち、道路の交差点以外はほぼ全て緑化されています。
ヒートアイランド現象の抑制に一定の効果が認められ、街の見た目も向上するという一石二鳥で、今ではこれも鹿児島市の特徴的な風景の一つになっています。

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郡元に到着。運賃はここで支払いますが、1系統に乗り継ぎたいので、運転士さんが配っている「乗り換え券」を忘れずに受け取ります。


1系統の谷山行きは、涙橋の先から専用軌道に入り、JR指宿枕崎線と並走します。
ここで路線の雰囲気が少し変わり、ちょうど広島電鉄の宮島線にも近い感じですね。踏切も普通にあったりします。

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そんなこんなで、終点の谷山に到着しました。

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外観には愛嬌もありつつ、内部は趣のある大きな駅舎です。
鹿児島市より南に路面電車は走っていないので、ここが日本最南端の路面電車の電停ということになります。それを示す標柱もしっかり建っていました。
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