

彼方に巨獣の影を確認。なんだあれ…。
「立神岩」と言って、高さが42mもあるそうです。
そう言えば枕崎の駅名標にも描かれていました。あれだったのかと。
自由の女神の本体部分が46mらしいことを踏まえると、相当でかいことになります。シルエットが何となく似てます。
枕崎駅から折り返しの16:03発 鹿児島中央行きに乗り込んで、枕崎を後にします。

17:12、行きにスルーした指宿に到着しました。
自自ともに認めるにわか温泉オタクとしては、当然指宿に寄らずして鹿児島の旅は終えられません。
指宿温泉最大の魅力とも言うべき砂むし風呂が、私を呼んでいます。

「遊びに来たぜ!!」って感じ(?)
海の香りのするほうへ進んでいきます。


砂むし会館 砂楽に到着!駅からはなんとなく遠く、歩いて20分弱かかったように思います。


もうすぐそこが海という、しっかりテンションを上げに来るロケーション。
屋根がついた全天候型のスペースが確保されていまして、多少悪天候だとしても問題なく利用できるのが嬉しいところです。

必要なものとして、まずは受付で専用の浴衣を借ります。
これに加え、砂むしの際に頭に巻けるサイズのタオルが必要で、持っていなければ受付で購入できます。あとは普通の温泉と同様、バスタオル等普段のお風呂セットがあれば準備万端でございます。
脱衣場で浴衣のみを着用し、順路に沿って砂むし風呂へ。
シャベルを構えたガタイの良いスタッフさんがスタンバイしていて、あらかじめセットされた窪みに寝そべると、手際良くこの身を砂に埋めてくれます。
砂は水分のせいか意外と重量感があり、その重さだけで身体の何かしらに効いてる感。
埋まって数秒もすれば、地球からの熱がダイレクトに身体に伝わってくるのが感じられました。なんとも神秘的です。
喧噪は遠く、聞こえるのはシャベルの音や入浴客の楽しげな会話と、目と鼻の先に寄せて返す波の音。そして自分の脈がよく分かってきます。
気障な表現をすると、だんだん自分の脈拍と波の音のリズムが揃ってくる気がします。自分が地球から生まれてきたことを自己完結で理解してしまうような。
10分前後(終了の声掛けは特にないので各自のペースで)もこんな静かな時間に向き合っていると、こうやって意識的にくつろぐ時間って大切だなぁというのをしみじみ感じました。すごく質の良い汗をかいた実感がありました。
屋内に戻って浴衣をボックスに返却し、砂落とし用のテクニカル(?)なシャワーで全身の砂をしっかり落としたら、あとは普通の温泉と同じように内湯を楽しめます。
源泉はあれだけ砂を熱することができるわけで、やっぱり相当熱いらしいです。
温泉は温泉でかなり長い時間満喫し、旅の続きに向けてばっちり英気を養うことができました。

補足として、館外に自由に浸かれる手湯・足湯があったので、体調が優れない等で砂むしを利用できなくても、手軽に温泉を楽しむこともできます。


空がすごい色(語彙)になり、ちょっと強めの雨が降ってきました。
こういう空と一緒に撮る線路(単線だとなおよし)はなかなか映えることを学びました。

こうして自然に留置されている国鉄車を撮れるのも、いつまでもできることではないんですよね。
19:48発の鹿児島中央行きで帰ります。指宿駅では撮れませんでしたが久々のキハ200でした。

さすがに温泉に入るとロングシートでもよく眠れますね(
20:53、終点の鹿児島中央に到着しました。これにて指宿枕崎線は完乗です。

乗ってきたキハ200。

思いのほか雨が強めだったので、ホテルへは市電で移動しました。
夜に乗る路面電車ってなぜか旧式だとテンション上がるの、共感してもらえますかね…。
宿泊したホテルが結構安かったのにすごいところで、ウェルカムドリンクのように試飲コーナーが完備されていました。
さすが鹿児島、焼酎を中心に充実したラインナップが揃っていて、中でもフロントの方は「あらわざ」という芋焼酎を勧めてくれました。

あいにくほとんど飲めないもので舐める程度だけ注ぎ入れ、ちびっといただきました。横のアイスはもちろん「白くま」です。
そうそう、実は「白くま」という名称は特定のメーカーには独占されておらず、ネーミングや表記に若干違いはあれどいろいろな所から出ています。なので、一口に「白くま」と言っても棒アイスだったりカップ入りだったり、喫茶店に行けば「白くま」がそのままメニューにあって、大きなかき氷として出てきたりします。
焼酎に話を戻すと、これが口当たりがとても良く、ほどよく甘くて飲みやすかったです。
最初からいい感じに割ってあるというのもあったと思いますが、滑らかな味わいが「これなら自分でも大丈夫そう」と感じさせてくれて好印象でした。
ほろ酔いほども飲みませんでしたが、ともかく無事1日目終了でございます。
まだ台風が過ぎておらず、予報円とにらみ合いになりつつも、引き続き九州乗りつぶしを進めていく所存。
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