7時台にホテルをチェックアウトして、さほどエクストリームではない出発でございます。

鹿児島市電で鹿児島駅前までやってきました。

これがJRの鹿児島駅。
国鉄らしさの漂う素朴な駅舎でしたが、ちょうどこの旅の後、2018年10月に役目を終え、既に取り壊されています。記事書くの遅くなりすぎました…(
歴史の成り行きで、JRには「鹿児島駅」と「鹿児島中央駅」が別に存在します。
戦後の都市規模の発展に伴って、鹿児島の街の重心がだんだん南へ移動していき、列車の運行も新たな市街地にある旧・西鹿児島駅を中心に位置付けられるダイヤになっていきました。
「西鹿児島」という駅名には、九州新幹線ができるまで特急「つばめ」の行先として、子供心に耳馴染みがあったのですが、なんだかんだ「鹿児島中央」に改称されてもう15年も経つんですね…。

ここから引き返して、初日に乗り切れなかった鹿児島市電の残りを穴埋めしていきます。
櫛型のホームに整然と3本の電車が揃いました。かっこいい。
穴埋めと言っても、1系統を通って郡元まで乗り切れば難なく完了です。


交差点を挟んだ奥に、「郡元(南側)」という裏ステージ的な電停が見えます。
鹿児島中央駅前方面と谷山方面を直通する電車に限り、スイッチバックをせずに郡元に停まるために使われ、1系統が両方に停まるということはないようです。
2系統の鹿児島駅前行きに乗り継いで、鹿児島中央駅前に帰還。
市電の乗りつぶしを済ませてから、1ヶ所ぐらい観光できるように、鹿児島を離れる時間を少し遅くしておいたのでした。
ちょっと車を運転したかったというのもあって、カーシェアで車を借りて城山展望台までドライブ。
駅周辺の車線の辿り方がなかなか初見では難しく、本来15分ぐらいあれば着けそうな道のりに、ぐるぐる回って30分近くかかってしまいました(

城山展望台は、眼下に鹿児島市内を見渡すことができ、真正面に桜島が鎮座するという、大変映えるロケーションでございます。
豪快に雲がかかっていましたが…( これはこれで荘厳な感じがして見ごたえはありました。
照国神社にも寄ってみたんですが、駐車場が満車で車から鳥居を眺めるだけになってしまいました。街中での車の機動力はどうしてもねぇ…。
桜島を目に焼き付けただけでも今回はよしとして、車は返却して鹿児島中央駅に入ります。

アミュプラザの増築で外から見ると消えてしまった大階段は、今もビルの中で少し面影を残しています。


新幹線のホームが在来線と直角に交差し、駅全体の雰囲気を大きく決定付けている一方で、在来線のホームにはほとんど手が加えられていないように見え、昔からの国鉄の大きな駅の雰囲気もまだ残っている気がします。
817系のドア横の「CT」のロゴは、地域によって色が違うのがちょっとした味付けになっています。
私が見慣れているのは福北ゆたか線用の黄色(「CT」じゃないけど)とか熊本の緑です。鹿児島の青は個人的に新鮮でした。

10:29発、鹿児島本線の川内行きに乗って、いよいよ鹿児島の街とお別れになります。
新幹線ができると、並行在来線が第三セクターに移管されるのが定石ですが、これは必ず移管しなければならないわけではなく、JRが新幹線・在来線の両方を運行しても大丈夫と判断された区間(要するに儲かっている区間)については、JRが経営を継続する選択肢もあります。
鹿児島中央-川内はその「大丈夫」と判断された例の一つで、この区間ノンストップとなる新幹線では拾いきれない中間の需要に比較的恵まれた区間となっています。

とは言っても、街の間の緑はそれなりに深く、需要の多さと車窓のギャップに驚かされました。

これは串木野の街ですね。やはり緑を抜けてきたところで一気に市街地が出てくる印象でした。

川内にさしかかり、新幹線がほぼ同じ高さで合流してきました。

11:19、終点の川内に到着しました。広告はやっぱり焼酎です(
鹿児島本線はここで分断されていて、この駅名標には隣の駅は片方にしか書かれていません。
普通列車だと鹿児島中央からここまで50分かかったところ、新幹線はなんと12分という実力を発揮します。
このため、この区間だけ新幹線に乗って鹿児島市内まで通勤するという需要が結構多くあるらしいです。
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