年が明けるなり、いきなり旅に出ました。
首都圏の終夜運転をフル活用する、1年に1回しか敢行できない大回り乗車がしばしば話題になりますが、この旅はそれとは全くもって関係ありません( あれは12月31日スタートでなければいけませんしね。

年明けらしい底冷えで耳を痛めながらも、東海道新幹線に乗るべく新横浜にやってきました。
めったに使わない新横浜から乗り込むのには理由がありまして。
この旅そのものを思い立ったのがかなりギリギリのタイミングだったため、品川始発の「のぞみ」99号の窓側席はもはや空いているはずもなく。
一方で、さらに前の「ひかり」493号というややニッチな存在の列車があり、「これが取れれば行く」という考えのもと、窓側がなんとか取れたので決行に至ったという感じです。

まだ5:30にもなっていません。新幹線への乗り換え改札が開く前に着いてしまいました。

下りの先頭3本は、いずれも始発駅を6:00に一斉にスタートします。なかなか迫力のあるダイヤです。
ここ新横浜から「ひかり」493号、品川から「のぞみ」99号、そして東京から「のぞみ」1号。
律儀に東京駅から順繰りに出していくのではなく、このように始発駅を首都圏主要3駅に分散して同時発車させてしまう発想によって、朝一の本数を限界まで稼ぐことに成功しています。
※2020年の改正で、「ひかり」493号は533号、「のぞみ」99号は79号にそれぞれ変更されました。
ひかり493号 広島行き X38編成
— うるっち@鏡もち (@UltraGreenCar) December 31, 2018
2019年最初に走り始める新幹線の一つに乗車 pic.twitter.com/yO1gyIxkPN
「ひかり」493号 広島行き。新横浜を始発とする唯一の列車で、「ひかり」の広島行きというのもなかなかレアな存在です。
朝一の列車として使命が与えられているが故に、昼間のパターンからは外れたイレギュラーな存在でもあります。
その使命というのが、首都圏から西へ向かう列車の先頭に立つことと、もう一つは小田原・静岡に停車することです。
朝早い時間帯に「ひかり」としてこの2駅で乗客を拾うことで、「のぞみ」の停まらない地域からでも、少しでも早く西に行けるよう配慮された列車なんですね。
続行する品川始発の「のぞみ」99号との間隔は、新横浜の時点で11分。2駅も停まれば追い付かれそうに思える間隔にも関わらず、なんと「ひかり」493号は小田原でも静岡でも抜かれません。
よって、首都圏を最初に出て、そのまま名古屋・京都・新大阪まで一番早く滑り込みます。
名古屋から新神戸までは「のぞみ」と停車駅が変わらないため、東海道区間を逃げ切って、西明石でようやく道を譲るという芸当をやってのけるのです。惚れ惚れする俊足ぶりです。
新横浜発車後に始発チャイムが聴ける唯一のチャンスでもあります。

朝ご飯はすきやき弁当。まぁ実質おせちみたいなものです(適当)
掛川で静岡始発の「こだま」695号を追い抜きました。ここまで来るとずいぶん明るくなってきましたね。

眼下に関西本線、あおなみ線、近鉄名古屋線が見えれば、名古屋到着は目前です。

7:24、定刻で名古屋に到着です。
「ひかり」493号がホームを抜け切らないうちに、既に横のホームに「のぞみ」99号が滑り込んできていました。
完全にダイヤ通りであれば、一応名古屋でも被ることはないようになっているはずですが、何にせよ迫力のあるダイヤで走っていることがうかがえます。

今回は名古屋ではなく岐阜羽島まで新幹線で移動したいのですが、493号は岐阜羽島に停まらないので、名古屋始発の「ひかり」495号 同じく広島行きに乗り継ぎます。

名古屋からちょうど10分で、岐阜羽島に到着しました。

良い具合に日が高くなり、2019年初日の出は岐阜羽島駅のホームから拝むことになりました。
新年記事で前置きもなく困惑させてから、この説明をするのに1年半もかかってしまいました(

今回の旅の本題は次の記事からになります。
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