
岐阜羽島駅の目の前にある、名鉄の新羽島駅にやってきました。
今回は本当にストイックに、ひたすら名鉄の乗りつぶしを進めていく旅となります。
名鉄の路線長の総計は444.2kmで、私鉄では全国3位の規模を誇ります。
愛知県・岐阜県をテリトリーとして、JRにも引けを取らない(この地域ではそれ以上に)「面」のネットワークを構築しており、全てを攻略するのは容易ではありません。
また、時間帯によって全く列車が走っていない区間が1ヶ所あり、多少丁寧なプランニングが必要だったりもします。

「名鉄電車2DAYフリーきっぷ」を使って、2日間めいっぱい名鉄と向き合っていきます。
400km超の路線網が4,000円ぽっきりで2日間乗り放題と考えると、しっかりお得ですね。
1DAYタイプも3,200円で発売されており、日数あたりでみると割高ですが、1DAYタイプには昼間に限り特別車乗り放題の特典がついています。2DAYのほうは通常通り別途料金が必要です。
ちなみに1日での全線制覇もダイヤ上不可能ではない(現行ダイヤでは不明だけど少なくともできた時期があった)ようで、調べると数年前に実際に走破された方のブログ記事がありました。本当にギリギリで、今のダイヤでも可能なのかは、検証するのも骨が折れそうです。


新羽島8:06発の普通 笠松行きから、いよいよ旅のスタートです。

正月のこんな時間ではさすがに車内もガラガラ。
車掌さんの放送には新年を祝う言葉が添えられ、よく晴れた天気も手伝ってすがすがしい気分になれました。

8:29、笠松に到着です。

ここで進路を南に向け、名古屋本線の特急 中部国際空港行きに乗り換えます。
名鉄には「特急料金」の概念はなく、特急に乗ることそのものに対しては料金はかかりません。
ただし、特急運用に就く列車の多くに「特別車」と「一般車」が連結されており、特別車を利用する場合だけ「ミューチケット」の購入が必要となります。一般車に乗り込むなら乗車券だけで大丈夫。
要は首都圏のJRで普通列車グリーン車に乗るのと似た感覚ですが、名鉄の特別車では座席指定が受けられます。
中部国際空港への最速達列車である「ミュースカイ」は実質的には有料列車ですが、これは全車両が特別車なので、結果的に別料金が必須になっているわけです。

途中からJRとがっつり並走した後、名鉄一宮で下車します。
名鉄同士でも名古屋本線↔尾西線の乗り換えが可能なほか、JRの尾張一宮駅とぴったり横並びになっており、こちらとも乗り換え可能な交通の要衝です。
尾西線としても一宮は途中駅ということになっていますが、実態としてはここを境に玉ノ井方面と弥富方面で分断されています。

まずは一宮から北方向に4駅ひょろりと延びる玉ノ井行きに乗っていきます。10分くらいで終点です。


住宅地のど真ん中に食い込むように、突然路線が終わっています。
当初からここを終点と決めて敷設されたとは思いがたく、実際に調べると戦後間もない頃までは、木曽川のすぐ近くまで延びていたようです。

一宮に戻って、再度名古屋本線を進みます。
路線網としては一宮を頂点の一つとする三角形が構成されていて、これをどちら向きに回るかは好みだったりダイヤ次第だったり。

三角形の右下の角にあたる須ヶ口に到着です。

ここから弥富行きに乗り換えます。
須ヶ口から津島を連絡する津島線を経由し、そのまま尾西線に乗り入れて弥富まで走る列車。

弥富に到着。今見返すとかなり写真撮るのサボってますね…。


弥富ではJR関西本線と完全に同じ構内に発着します。
ホーム上にICカードの簡易改札があるほかには仕切りらしい仕切りはなく、JRと名鉄の列車が並ぶと、あたかも緩急接続でもとっているかのようにも見えます。
名古屋からほぼまっすぐ走ってくるJRに比べると、名鉄は名古屋からだとそこそこ遠回りなコースです。それでも直通列車がちゃんとあるあたり、名鉄らしい都心スルー型のダイヤの一面を感じられます。

どんどん行きましょう。折り返し豊明行きで津島まで戻ります。



津島で乗り換えた一宮行きの列車は、向きの固定されたボックスではないクロスシートとロングシートを組み合わせた独特なタイプ。
着いた先は本日3回目の一宮です。「面」を構成する路線網ならではのトリッキーな経路で、尾西線の乗りつぶしが完了しました。
名鉄のネットワークを攻略するには、同じ駅を何度も踏むのも厭わない心の余裕が必要です。

特急 岐阜行きに乗って、今度は名古屋本線を北にたどっていきます。
このブログでは希少価値の高い青空の下を快調に走り、名鉄岐阜に到着しました。

午前中が終わろうとしていますが、乗りつぶしはまだまだ始まったばかりです。記事何回で書き上がるかな…。
- 関連記事
-
- 1/1-2 1泊2日名鉄制覇の旅③ (2022/11/06)
- 1/1-2 1泊2日名鉄制覇の旅② (2022/05/15)
- 1/1-2 1泊2日名鉄制覇の旅① (2020/07/25)