この日は酷かった。ほんとに酷かった。酷という字があまりにも似つかわしい日の下田「夏色キセキ」巡礼の、巡礼パート以外のお話。

最初は熱海ではなく小田原でいったん下車。

「ながら」待ちで眺めていた気になるアイツこと、伊豆箱根鉄道大雄山線の乗り鉄をするためです。
伊豆箱根鉄道の路線ですが、会社名が出ることはほとんどなく、ほぼ「大雄山線」で済まされてしまいます。

大雄山線に在籍する旅客車両はこの5000系だけです。
これは初期型で、行き先に応じて「大雄山」「小田原」いずれかを点灯するという、大変珍しいタイプの方向幕(幕…?)を使用しているのが特徴です。
こんなことができるのは、途中駅で折り返す運用が一切存在しないためです。

先に発車するこちらは後期型。スカートがついていて、方向幕もLED式、さらに車内が転換クロスシートという豪華な仕様ですw
ささ、乗り込みませう。

どれだけ雨男になれば気がすむのやら(-ω-`)

20分ほどで終点の大雄山駅に到着。

神奈川県南足柄市の中心部にある駅です。
が、朝の6時半じゃ散策できるお店もなし。とんぼ返りしますw

リアルな金太郎さん。

外からで失礼します。

いい感じに8時前に熱海に到着しました。
あいにくうるっちはラブプラスには通じておりませぬ(´ω`;)

おお!東急車!…失礼、今では伊豆急車の8000系ですね。
もっとも、伊豆急行は東急グループのメンバーなので、東急のマークがそのままついています。
JR線に乗るというのに完全に私鉄の雰囲気ですが、そもそも熱海折り返しの伊東線普通列車はすべて伊豆急車で運転されているそうです。

伊東に到着し、伊東線完乗。18きっぷの効力の終端なのと、時間調整など諸々の意味で改札を出ます。

8月14日・15日限定で発売されていた「下田太鼓祭り割引往復乗車券」を購入。往復2200円とかなりお得でした。
伊豆急下田で精算という形にしなかったのはこのきっぷがあったからというのが大きいです。

下田はイメージよりだいぶ遠いようです。

向かいのホームに黒船電車が入ってきました(´ω`)
そして私がここから乗り込む電車は…

夏色キセキ仕様の2100系(アルファ・リゾート21)!
先頭・最後尾が展望車という豪華な列車ですが、この運用は普通列車なので、なんと普通乗車券のみで乗ることができます。
裏を返せば全車自由席なわけで、確実に展望車に乗りたい場合は熱海から乗るのがベターです(安全上、展望車に立って乗ることはできません)。
さらに、この伊東8:51発の5631Mは、登場人物の逢沢夏海(CV:寿美菜子さん)、水越紗季(CV:高垣彩陽さん)、花木優香(CV:戸松遥さん)、環凛子(CV:豊崎愛生さん)による車内自動放送が実施されるという、まさに至れり尽くせりな列車です。
運用日・時刻はこちらからご確認ください。
次駅放送担当は下り・上り共通で以下の通りです。
駅名 | 駅名読み | 放送担当 | 備考 |
---|---|---|---|
伊東 | いとう | 夏海 | 上りのみ。4人挨拶あり。 |
南伊東 | みなみいとう | 優香 | 下り伊東発車直後のみ夏海。 |
川奈 | かわな | 凛子 | |
富戸 | ふと | 紗季 | |
城ヶ崎海岸 | じょうがさきかいがん | 優香 | |
伊豆高原 | いずこうげん | 夏海 | |
伊豆大川 | いずおおかわ | 紗季 | |
伊豆北川 | いずほっかわ | 凛子 | |
伊豆熱川 | いずあたがわ | 優香 | |
片瀬白田 | かたせしらた | 凛子 | |
伊豆稲取 | いずいなとり | 夏海 | |
今井浜海岸 | いまいはまかいがん | 紗季 | |
河津 | かわづ | 優香 | |
稲梓 | いなずさ | 凛子 | |
蓮台寺 | れんだいじ | 紗季 | 上り伊豆急下田発車直後のみ夏海。 |
伊豆急下田 | いずきゅうしもだ | 夏海 | 下りのみ。4人挨拶あり。 挨拶中で「まもなく伊豆急下田」の読み上げが凛子。 |
伊豆急行線の駅数が偶然16駅で、きれいに4駅ずつの担当になりました。
放送内容ですが、ありがちな「おふざけ」の類はなく、みんな至って真面目な文面でした。
まぁ、あんまりはっちゃけると一般利用者は引いてしまいますからねw
なお、運用の2往復いずれも熱海-伊豆急下田直通の列車ですが、JR伊東線内は車掌さんによる肉声放送となります。

雨はひどくなる一方です…ww
展望席では一番後ろにスピーカーがあるので、がっつり聴き入りたい方は展望席一番後ろの列がおすすめ。
まぁ、音量は十分大きめなのでご安心を。

1時間強満喫した後、終点の伊豆急下田に到着。伊豆急行線完乗です(`ω´)ふんすのす。

到着後もたくさんの方々が思い思いに写真撮影していました。




ドア部分には本編のカットが散りばめられています。

駅長とゆかいな仲間たち

改札を出る前に、ここまでの乗車券を準備した上で、出口改札横の精算所で「ポストカード下さい」と申し出ると、
夏色キセキオリジナルポストカードがもらえます。
2種類の絵柄から1つ選びます。この絵柄は切り取ってミニ立て看板になります。
大切なあの人に送るもよし、じっ、自分でチョキチョキ切って組み立てるも…よし(震え声

下田市商工会の有志の方々が主催するスタンプラリーも実施中ですが、この日は第1弾と第2弾の中休み(-ω-)
この後はいよいよ聖地巡礼に繰り出したわけですが、いわゆる横なぐりの雨に翻弄されても~はらほろひれはれ(古
いや冷静に考えたら、これまでの聖地巡礼の7割近くは傘持ってないか?それはさすがに被害妄想か。悲しくなるので見返しませんけど。

そんな状況でもひたすら泳ぎ続ける水族館入口前のウミガメさんが一番衝撃的だったかもしれない(
こんな至近距離(しかも壁レス)でウミガメを見られることってあんまりないですよね?

埼玉県にある西武鉄道のプレゼント応募係が神奈川県にあって、東京都に住む私が静岡県から応募します(爆
いろいろとどういうこっちゃww いやネタになるかなと思って(ぇ
※このはがきについては8月10日のネタをご参照ください。

凛子の自宅のモデルとされている下田八幡神社に参拝。
聖地巡礼で訪れた方々の絵馬がたくさん奉納されていました。
あっ!忘れてた。

帰る前にきっぷうりばの窓口で「夏色キセキ駅長就任記念乗車券」を忘れずにゲット。480円。
伊豆急下田から河津までの片道乗車券がついた、3000部の限定販売です。
まぁ「なぜ河津?」という疑問が生じるわけですが、おそらくは入場券よりも実際に電車に乗れる乗車券にしたくて、そうすると河津までの切符が480円で、記念切符として何となくちょうどいい価格になるからっていう感じですかね。
巡礼を満喫したところで、熱海に戻ります。
ちなみに帰りも夏色キセキ電車をチョイスして戻ってきました。

…と、やはり豪雨が響いているようです。
乗り継ぐ予定だった電車は運休。本来乗り継げないはずの電車が15分遅れで接続をとっていました。
本来の乗客と、私を含めたまたま乗り継いだ乗客が一緒になり、かなり混雑しました。

幸い三島で下車したのでさほど苦痛ではありませんでしたが。

今度は伊豆箱根鉄道駿豆線の乗り鉄。
駿河と伊豆で駿豆。かつて沼津方面に軌道線が伸びていた名残だそうですが、現在は駿河は通っていません。
さて、大雄山線が必ず路線名で呼ばれて社名がほとんど出てこないのとは逆に、こちらは専ら「伊豆箱根鉄道線」と案内され、「駿豆線」という路線名があまり出てきません。興味深いです。

7000系。20m車で、18m規格の大雄山線よりも車体が大きいです。
伊豆でありながらまだ温泉に浸かっていなかったのを思い出しました。
ふらっと行ける所がないかなぁと思い、先人の方々のレポを調べると、途中の大仁駅前に足湯があるそうな。
ということで、大仁駅で下車。

しっ、渋い…!!ゝですよゝww

ありました。駅前ロータリーのど真ん中に。足湯が。
ちょっと浅かったですが、まぁいいや。なにせ、

飲泉キタ━━(゚∀゚)━━ !! からです。
ゴクッ…これは単純泉!!
いや、これと言って味はしないんです。まぁ飲めるぐらいだから、あんまりクセがあってもいけないわけだけども。

1300系(もと西武新101系)。ステンレスの飾り板がもろ西武の車両です。
ところで伊豆箱根鉄道は西武系、伊豆急行は東急系…。いろいろタブーな感覚がするのはなぜでしょうね(ねーよ

終点の修善寺に到着、駿豆線完乗!
伊豆箱根鉄道完乗…と言いたいところですが、実は箱根の山のほうに伊豆箱根鉄道経営のケーブルカー(十国鋼索線)があるので、このタイトルはまだおあずけ。

気づけば幸い雨がやんでいましたが、少しずつ暗くなってきました。この日の乗り鉄はここまで!
帰路の道中、鯛めしでも買おうと思っていたんですがことごとく売り切れ&閉店で結局蒲田まで夕食にありつけなかったのは公然の秘密。
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