これが青春18きっぷ、2012年夏季版です。
この5回分使い切った券面から分かることがいくつかあります。
まず1つ目。よく見る乗車券より少し横長。スタンプがポンポン押されている。
このサイズ、前の回で紹介した緑色の乗車券・特急券と比べると、縦は同じなんですが横が少し長いです。
そして、なにやらスタンプが何ともアナログに押されています。
これらからお分かりいただけるでしょうか。そう、18きっぷは自動改札を通れません。
つい癖でカシャンとやって\ピンポーン/とならないよう注意。
ではどうすれば良いのか。
自動改札の横にはほぼ必ず、駅員さんが常駐している窓口(「有人改札」と呼んだりします)があります。
そこに出向き、18きっぷを提示して「スタンプをお願いします」と告げてください。駅員さんが日付入りのスタンプを押してくれます。
なお、当然ながらこのやりとりは18きっぷを使う日の1回目だけです。
2回目以降(改札を出るときも含む)は、今日の日付スタンプが入った18きっぷを駅員さんに提示するだけでOK。
もし自動改札の横に有人改札が無い場合は、別の改札を探してください。
有人改札はその駅の一番主要な改札にあるはずです。
で、そもそも改札がない駅から使い始める場合はどうするのか。
とりあえず列車に乗り込んでください。
そして、自分から行っても「切符の拝見」の時でも降りる時でもいつでもいいので、
車掌さん(いない場合は運転士さん。当然この場合は駅停車中に頼むこと!)にスタンプをお願いしてください。
次に2つ目。
左側にある『利用期間は平成24年7月20日から平成24年9月10日まで。各回(人)とも当日限り有効。』という文言。
一番初めに「2012年夏季版」とわざわざ書いたのは、同じ18きっぷでも次のシーズンに繰り越して使うことはできないからです。
2012年夏季に発売された18きっぷは、2012年夏季にしか使えません。冬季まで温存しようとしたところで、夏が終わったときにはただの紙切れと化すということです。
気になったでしょう。「回(人)って何だよ」と。
これが18きっぷの大きな特徴の一つで、「買った人が1人で使え」とは一言も書いていません。
どういうことかと言うと、1日にこの1枚の18きっぷを複数人で使うことが可能なんです。
例えば、8月1日に1人で使うなら、駅員さんに押してもらうスタンプは1つです。
もし、8月1日に2人で使うなら、駅員さんに「2人分お願いします」と告げ、8月1日のスタンプを2つ押してもらいます。
3人以上も同様。つまり、スタンプの欄は5回分あるので、最大5人まで1枚の18きっぷで行動できるということです。
ただし、複数人で同時に使う場合は、同じ駅で全員揃って乗り降りし、行程も全く同じであることが条件です。そりゃそうですよね。
書き忘れましたが、5回分の日付は連続していなくても構いません。
具体的には、8月10日に18きっぷを使って実家に帰省。11日から15日まで実家に滞在し、16日に18きっぷを使ってUターン、という使い方もできます。
今回は18きっぷの姿形について簡単に解説しました。
次回は18きっぷの「どう乗れば元が取れるか」など、利用する際の方針について解説する予定です。
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