新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

※2014年6月17日更新
★141kmで元を取れ!★


行先自由、あらゆる可能性を秘めた青春18きっぷ。元が取れずに損をするなんてことは避けたいものです。
今回は、18きっぷを使って、果たしてどのくらい乗れば元が取れるのか?というお話。


18きっぷがスタンプ5回分で11,850円というのはすでに解説した通りです。

5回分すべて使い切ると仮定すると、1回分あたりの金額は11,850÷5=2,370円となりますね。

これを、JRの運賃計算の基準となり、また賃率の最も安い「本州3社・幹線」の運賃表に照らし合わせてみます。
※「本州3社」:本州に拠点を置くJR東日本JR東海JR西日本のこと。残りのJR北海道JR四国JR九州は、それぞれ本州以外の3島に拠点を置くことから「三島会社」と呼ばれる。
※「幹線」:国鉄時代、各路線が一定の基準を目安に「幹線」と「地方交通線」に分けられ、それぞれで運賃の計算方法が定められた。「幹線」は割安、「地方交通線」は割高。


営業キロ運賃
1~3140
4~6190
7~10200
11~15240
101~1201,940
121~1402,270
141~1602,590
161~1803,020

すると、2,370円は「121~140km」の2,270円と、「141~160km」の2,590円の間に位置しているのが分かります。


ということは。

単純に計算して、1回あたり141km以上(小数点以下を切り上げるので、厳密には140.1km以上乗れば、元が取れるということです。


注意したいのは、これは5回分使い切ることを前提とした距離ということ。
スタンプの欄を残せば残すほど、元を取るのは大変になります。
できれば5回分使い切れるのが理想です。

なお、注釈をつけたように、三島会社や、本州3社でも地方交通線が絡む場合は、これより少し短くてすみます。
そのあらゆるパターンを分析することは大変困難なので、まとめて141kmと覚えてしまって構わないと思います。


さて、141km、あるいは2,370円のラインとは具体的にどのくらいの距離なのか?
いろいろな考え方をしてみましょうか。

とりあえず思い浮かぶのが、山手線何周分か。
山手線は1周34.5kmなので、
141÷34.5≒4.09

つまり、山手線4周ちょいで141kmですね。


大阪環状線でもやってみましょうか。
環状線は1周21.7kmなので、
141÷21.7≒6.50

つまり、大阪環状線6周半で141kmになります。


ただこの考え方だと、毎回山手線4周しなきゃいけないのかと思ってしまって、ちょっとげんなりしてしまいますねw

同じ所をぐるぐるではなくて、遠くに出ていくことを考えてみましょう。


例えば、東京駅を出発して、2,370円を超える駅はどこになるでしょうか。


rosenzu.png
こうなりました。一部路線は省略しています。
赤い大きな文字がボーダーラインの駅(この駅まで行けば元が取れる)です。
そのほか、小さい文字で主要な駅をピックアップして書き込みました。黒は元が取れない駅、は取れる駅です。

こう見ると、東京を出て行って、元が取れる一番近い県庁所在地は静岡であることが分かります。

ちなみに、これは1回分について、東京を出て行ったまま戻ってこない(泊まりがけ)ことを想定したラインです。
日帰りで戻ってくる場合、2,370÷2=1,185円のところで元が取れるので、幹線だと「71km以上」になります。
実は日帰りだと東京~成田空港でさえ元が取れてしまいます。やっぱ遠いんだなぁ…。


すみません。なんでも東京基準は不親切でしたね。

では、全国で使えるものさしとして、『どのくらいの時間』普通列車に乗っていれば141kmを突破できるのか


路線によって結構まちまちですが、だいたい3~4時間乗ればほぼ確実に141kmを超えます

「えっ、3時間も乗るの?ちょっとしんどそうだな…」と思うかもしれませんが、心配は無用です。

なぜなら、3時間ぶっ通しで乗る必要は全くないから。


18きっぷはスタンプ1個で1日乗り降り自由です。

ぶらり気ままに途中下車して、いろいろなところを観光しつつ、トータルで3時間になればいいんです。
しかも、一気に乗るより刻み刻み乗ったほうが、スタンプ1回分のボーダーの駅は(原則として)141kmより近くなっていきますよね。

まぁ、目的地があんまり遠いと、そうもいかないんですけどねw


なお、特定の駅から駅までの距離を調べる際は、時刻表の各路線の一番最初のページにある「営業キロ」をもとに計算します。

たとえば、名古屋から岐阜であれば、東海道本線の名古屋と岐阜が含まれる部分の一番最初のページを開き、
それぞれの「東京からの営業キロ」をもとに、
396.3-366.0=30.3(km)
と計算することができます。

途中で路線が変わる場合はちょっと面倒ですが、ざっくり計算して「141kmを超えていそうか?」とチェックしてみるといいかと思います。

もちろん、Yahoo!ロコはじめ各乗り換え検索サイトで手早く調べてもOKです。
ただし、ちゃんと「まともな」路線を経由しているか(私鉄が紛れていないか)は念のためチェックしてくださいね。


いかがだったでしょうか。
次回は「『1日』の定義と有効活用(仮)」といった、ちょっと理屈っぽいお話になる予定です。
18きっぷユーザーなら知っておくべき「ムーンライト」シリーズの出番ももうすぐかな?
できるだけ平たくまとめられるよう頑張ります。

「ここの説明が抜けている」「もっとこうまとめたほうがいい」などのご意見もコメントにて随時募集しています。
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