新花塩駅北口ぶらりお散歩案内所!

鉄道乗りつぶしや聖地巡礼(アニメ舞台探訪)をライトに楽しむ、うるっちのブログです。

★えっ?こんなの乗れるの?★
②鉄道じゃない!でも乗れる!

18きっぷは鉄道のきっぷです。もはや改めて書く必要はありませんねw

ところが!
これまた全国に1ヶ所だけ、鉄道以外、それもなんとに乗れてしまう場所があるんです。

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山陽本線、宮島口駅で下車し、駅前の地下歩道を通って再び地上に出ると、すぐにこんな場所が見えてきます。
ここは、あの世界遺産、厳島神社がある厳島(通称:宮島)へ向かうフェリーののりばです。

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ん?よく見ると、フェリーのりばだというのに、おなじみのJRのロゴが…。

実はここのフェリーは、JR西日本の子会社、「JR西日本宮島フェリー」が運航しているフェリーなんです。
この宮島連絡船は、JRでは唯一現在まで残っている「鉄道連絡船」です。これが、現在18きっぷで乗れる唯一の船です。

ちなみに、JRの宮島連絡船のりばは右側です。
左側は「宮島松大汽船」という、JRとは無関係の会社の船ですので、18きっぷでは乗れません。注意してください。


「鉄道連絡船」とは、例えば青函トンネルが出来る前の北海道と本州のように、線路でアクセスできない2地点を船で結び、この船を「鉄道」とみなしたものです。

1977年に発表された「津軽海峡・冬景色」の一節に、青森駅から青函連絡船に乗り継ぐフレーズがありますよね。
これも「鉄道連絡船」の一つで、18きっぷ(1982年誕生)でも乗れましたが、1988年に開通した青函トンネルに役目を譲り、廃止されました。

青函の他にも数多くの連絡船が各地にありましたが、需要の低迷などを理由に続々と廃止され、今では宮島連絡船がただ一つ残るのみとなっています。


ところで、宮島には鉄道が走ったことは一度もないのに、宮島連絡船は鉄道連絡船に指定されています。
元々個人経営だった航路を1903年に山陽鉄道(山陽本線の原型)が買収し、さらに山陽鉄道が国有化されて国鉄のものになったので、それを受けて鉄道連絡船になった、という経緯があるようです。


山陽本線をひたすら突き進むのもいいですが、ちょっと寄り道してフェリーに乗ってみるのも、旅の疲れをリフレッシュできておすすめですよ。

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宮島連絡船で就航しているフェリーの一つ「みやじま丸」。
乗船時間は10分程度だが、デッキもあり、瀬戸内の潮風を浴びることができる。

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宮島には鹿が奈良公園に負けないくらいたくさんいます。(以上、2010年3月26日撮影)


余談。
JR九州の子会社が、博多から韓国・釜山へ向かう国際高速船「ビートル」を運航していますが、
これはJR九州が独自に始めた船舶事業(いわばサイドビジネス)であって、鉄道連絡船ではありません。
よって、こちらは18きっぷでは乗れません。まぁ、さすがに…ねw
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